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ダイハツ・ムーヴRS(FF/CVT)【試乗記】


ハイトワゴンを再定義せよ!

発売1カ月で、月販目標台数の5倍にあたる3万台ものオーダーを集めたダイハツの新型「ムーヴ」。その爆発的ともいえる人気の秘密と仕上がりを確かめるべく、ターボエンジンを搭載した最上級モデル「RS」のステアリングを握った。

模範解答と弱点

2025年6月のダイハツ・ムーヴの月間販売台数は1万2765台。軽自動車では「ホンダN-BOX」に次ぐ2位の売り上げで、なんと前年同月比352.4%である。6月5日に7代目となる新型が発売され、1カ月で3万台の受注があった。これは月間目標販売台数6000台の5倍で、爆発的な人気になっているのだ……ん、ちょっと待て、目標が6000台で販売されたのがその2倍というのはどういうことだろう。

お察しのとおり、統計の数字はムーヴと「ムーヴ キャンバス」の合計である。2016年に登場したムーヴ キャンバスは「タント」をベースに開発され、全高は6代目ムーヴより25mm高い1655mm。全高1700mm以下の軽自動車で初めて両側スライドドアを採用した。販売は好調で、このコンセプトにニーズがあったことが明らかになる。2021年にはスズキから似たような仕立ての「スズキ・ワゴンRスマイル」が発売された。

ムーヴとライバル関係にある1993年に登場した「スズキ・ワゴンR」は、軽ハイトワゴンというジャンルの開拓者だ。10年ほど前までは軽自動車の中心的存在だった。6代目ムーヴの試乗会で配布されたプレス資料には、「ミラ イース」が“軽の本質”、ムーヴが“軽の本流”、タントと「ウェイク」が“広い軽”と記されていたのだ。今では“広い軽”こと軽スーパーハイトワゴンが軽自動車の本流である。タントやN-BOX、「スズキ・スペーシア」などのことで、いずれもスライドドアを有する。オーセンティックなヒンジドアのハイトワゴンは、スライドドアの便利さに慣れたユーザーから見放されてしまったかたちだ。

各メーカーにとってハイトワゴンの立て直しが喫緊の課題だ。ムーヴ キャンバスが本体のムーヴよりも売れるようになったということは、模範解答だったということか。ムーヴというくくりの合計では、ハイトワゴン首位を続けている。大成功だが、弱点があった。ムーヴ キャンバスはユーザー層が女性に偏っていたのだ。2022年に2代目となって新グレードの「セオリー」を設定してシックなイメージを追求したが、フォルムのかわいらしさを覆い隠すことはできなかった。...

提供元:webCG

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