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ダイハツ・ミラ イースG“SA III”/スズキ・アルトX(後編)【試乗記】


ベーシックカーの未来のために

ダイハツとスズキのクルマづくりを具現したかのような「ダイハツ・ミラ イース」と「スズキ・アルト」。公道での比較試乗を通して両モデルのキャラクターの違いを浮き彫りにするとともに、これからの軽自動車開発のあり方について考えた。

随所に見られる2年半のアドバンテージ

(前編からの続き) アルトの衝撃から約2年半の間を置いて登場した新型ミラ イース。その時差を十分に対策に費やしたことは、内外装の仕上がりからも見てとれる。エクステリアのデザインにアルトのようなシンプリシティーの提案性はないが、プレスラインによりメリハリのあるテクスチャー感を実現している辺りなどは、多くが望む“立派さ”を追求した結果だろう。共に主力車種の骨格を共有しながら構成しているダッシュボードまわりでも、ミラ イースの側はカップホルダーを手元の一等地に置き、前席間にも実用的なトレーを設けるなど、使いやすさに対する工夫が行き届いている。内装材の仕上げ質感などからくる上質感においても、ミラ イースはアルトの一歩上を行く仕上がりだ。

前席の座り心地は背面形状や骨格の剛性感などでミラ イースの側に若干の分があるように思えるが、後席のレッグスペースや四座状態での荷室容量などではアルトの側が若干優位だ。が、そもそもこの手のクルマは2名以下の乗車が前提。後席はオケージョナルとして座面長なども完全にはしょって考えられているため、そこが雌雄を分かつことになるとは思えない。デザイン面の嗜好(しこう)を除いた静的質感の面で、ミラ イースには2年半分のアドバンテージがしっかり表れている。

そして、装備面でこの2年半の差が最も端的に表れているのがADAS(先進運転支援システム)だ。ダイハツが言うところの「スマートアシスト」は、新型ミラ イースに搭載されるものから第3世代に進化。ステレオカメラを用いて対車両や対物だけでなく歩行者も検知し、ドライバーへの警告や制動補助を50km/h以下(対車両では100km/h以下)の速度でおこなってくれるようになった。発売後1カ月の受注ベースで、約8割のユーザーが“スマアシ付き”を選んでいるということは、個人ユーザーからの支持も高いと推測できる。この点、スズキも単眼カメラとレーザーを用いた同等機能のADASをすでに「ワゴンR」に搭載しており、アルトへの搭載も急がれることになるのではないだろうか。...

提供元:webCG

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