魂が入ってる
世界中で活躍する三菱のピックアップトラック「トライトン」。その新型がいよいよ日本に上陸した。タフネスと洗練されたライドフィールを併せ持つ一台は、「パジェロ」に代わる新しいブランドリーダーとなり得るのか? その実力をオンロードとオフロードで確かめた。
三菱の世界戦略を支える基幹車種
現在はトライトン(別名「L200」)と呼ばれる三菱ピックアップの系譜は、今回の新型で通算6世代を数える。1978年発売の初代「フォルテ」と2代目にあたる「ストラーダ」は国内生産されていたものの、次の世代のストラーダ(通算3代目)からは日本仕様もタイ生産となった。2005年発売の4代目もトライトンの名で日本でも販売されたが、2014年のフルモデルチェンジを待たず、国内販売は2011年で終了した。
そんなトライトンは、今やグローバル販売で年間約20万台=三菱全体の約2割(!)を占める超大黒柱だ。ピックアップ市場の最前線である東南アジアや豪州では、おなじみの「トヨタ・ハイラックス」に加えて、「いすゞD-MAX」や「フォード・レンジャー」などと常に激烈な販売競争を繰り広げるビッグネームでもある。ルノーや日産とのアライアンスで、アセアン地域の主導権を三菱が握るのも、トライトンの存在が大きいと思われる。
そんなトライトンが2世代・13年ぶりに国内発売された背景には、大きく2つの理由があるという。ひとつは、ハイラックス(トライトンと同じタイ生産)が現在、国内でも年間1万台以上を売り上げていることだ。初代トライトンは日本でヒットしたとはいいがたいが、その国内販売終了から6年後に上陸したハイラックスが、日本のピックアップ市場を再開拓した。
もうひとつの理由は、商品企画担当氏がいうところでは「日本の三菱ラインナップにはアイコンが必要」だからである。2019年の「パジェロ」の販売終了以降、往年のパリダカに通じる硬派なオフロードイメージを表現した三菱車が、日本からなくなっていたのは事実である。同氏はさらに「お客さまのためだけでなく、弊社社員や販売現場の士気のためにも、そうしたアイコンは大切なのです」と続けた。...