ハイテクの権化
ヤマハの高性能スポーツツアラー「トレーサー9 GT」に、ハイテクを満載した上級モデル「トレーサー9 GT+」が登場! 自慢のアダプティブクルーズコントロールや、世界初のレーダー式ブレーキアシスト機能「レーダー連携UBS」の仕上がりを確かめた。
緊急時のブレーキ操作をアシスト
クローズドスペースで、ヤマハのスポーツツーリング「トレーサー9GT+ ABS」に乗って前走車を追いかける。クルマからはバーが横に伸ばされ、反射板の役割を果たす三角のボードが貼られている。
50km/h前後でボードに近づき、事前にスタッフの人から指示されたとおり、リアブレーキをABSが利くほどに強く踏む、と……オオッ! 目の前のディスプレイにオレンジ色の警告表示が瞬き、バイク全体が上から押さえられたかのように減速する。ブレーキレバーを握らなかったにもかかわらず自動でフロントブレーキも作動し、前後合わせた制動力は思いのほか強力だ。すぐに遠ざかっていく前走車。
一定の速度で走るクルマに向かって、何度も速度やブレーキを踏むタイミングを変えながらトライする。最初のおっかなビックリから次第に自信を深めて、「あわや接触!?」という距離まで詰めても、GT+は懐深く落ち着いて速度を殺してくれる。
ヤマハの最新モデルに搭載されたレーダー連携UBS(Unified Brake System)、素晴らしいですね! 危なげなくライダーの緊急ブレーキをアシストしてくれる。もちろん、実際にはライダー自身が前後同時にブレーキをかけるはずだが、それでも想定される理想の制動力に届かない場合に、バイク側がさらにブレーキを追加する。レーダー連携UBSは、つまり高機能な前後連携ブレーキというわけだ。
テストコースで試した限り、ライディングスキル的に凡庸なライダー(←ワタシです)にとっても十分に実用的。ロングツーリングの帰路など、知らないうちに疲労が蓄積してボンヤリ走っている時など、「付いててヨカッタ!」と感謝する場面が出てくるんじゃないでしょうか。安全第一。...