民主化されたプレミアム
「BMW 2シリーズ アクティブツアラー」と「メルセデス・ベンツBクラス」を比較試乗。姿かたちはよく似た両車だが、乗り味や使い勝手にはそれぞれのブランドの考え方が色濃く出ている。メインストリームの商品ではないものの、どちらも紛れもない力作だ。
エレガントとアグレッシブ
(前編からの続き)
BMW 2シリーズ アクティブツアラーは、2022年にフルモデルチェンジされて2代目となった。基本的にはキープコンセプトだが、昨今のBMW流で、エクステリアでは大型キドニーグリルでアイデンティティーを強調している。「メルセデス・ベンツB180」は超小型スリーポインテッドスターを全面にちりばめるという対照的な手法を使っていたが、目的は同じだ。ブランドの象徴を顕示してオーナーの自尊心を満たそうとしている。
少し背の高いハッチバックということでフォルムはよく似ているが、印象は結構違う。メルセデスの考えるスポーティーというコンセプトを体現しながらもエレガントで保守的なイメージを与えるB180に対し、「218iアクティブツアラー」はアグレッシブで威圧感が前面に出ている。ボンネットの位置が高くて貫禄があるが、空力的には不利かもしれない。オーバーハングを限界まで切り詰めているところにBMWらしさが見える。
エンジンルームを見ると、隙間が多くてスカスカである。エンジンは3気筒の1.5リッターで、見た目にもはっきりとコンパクトだ。2リッター4気筒ディーゼルエンジンを搭載するモデルもあり、余裕を持った空間になっている。さらに大排気量のエンジンも難なく入れることができそうだ。
小さなエンジンながら、パンチのある加速力を持っている。156PSという最高出力はB180に対して20PSのアドバンテージにすぎないが、数字以上の差を感じた。右足に力を込めると意のままにパワーが湧き上がるのを感じる。演出は控えめで、エンジン音がさほど高まることもなくリニアに加速していく。...