主戦場ではないけれど
「BMW 2シリーズ アクティブツアラー」と「メルセデス・ベンツBクラス」は、どちらのブランド内でも珍しい、ファミリーユースに軸足を置いた背高なハッチバックだ。それぞれの最新モデルを連れ出し、走りや使い勝手を比べてみた。
コレジャナイ対決
ドイツのプレミアムブランドが誇る2台の対決である。メルセデス・ベンツとBMWは、日本でも圧倒的な人気のブランドだ。ともに長い歴史があり、好敵手として互いを認め合っている。高級セダンのジャンルで覇権を争い、多くの自動車ファンから熱い支持を受けてきた。今回は、メルセデス・ベンツから「B180」、BMWから「218iアクティブツアラー」をセレクトし、徹底比較しようという趣向である。
コレジャナイ、と言いたくなるのは分からないでもない。期待されているのは「Sクラス」VS「7シリーズ」や「GLC」VS「X3」といった組み合わせだろう。どちらのブランドもFRのセダンに強みを持っていることでプレミアム性をアピールしてきたし、SUVでも着実に実績を残してきた。Bクラスと2シリーズは、FFのコンパクトなハッチバックである。メインストリームとは言い難いのだ。
FR専業と目されていたメルセデス・ベンツが、初のFFモデルを世に問うたのは1997年。「Aクラス」である。当初はエルクテストで転倒のおそれがあると指摘されるなど、経験不足が露呈した。しかし、そこはメルセデス、全力で技術開発を進めてクオリティーを向上させ、世界的に好評を博すようになる。派生モデルとして2005年に登場したのがBクラスだ。最初はホイールベースを伸ばして室内空間を広くしていたが、現モデルでは同寸である。スポーティーさを強調するAクラスに対し、全高を上げて使い勝手に配慮しているのがBクラスという図式だ。
BMW 2シリーズはFRの「クーペ」が先に登場したが、2014年に追加されたアクティブツアラーはまったく異なるプラットフォームを採用した。BMWとしては初となるFFモデルである。とはいえ、BMWは2001年からMINIブランドでFFのメカニズムを手がけており、アクティブツアラーにもその経験が生かされている。...