神奈月に囲まれて
旗艦のなかの最上級グレードゆえに、「シトロエンC5 Xプラグインハイブリッド」には専用のメカニズムを持つサスペンションの搭載が許されている。ふわりふわりとしながらも節度を備えたその乗り味は、もしかしたら“本物”を超えたかもと思わせるほどの出来栄えだった。
シトロエンはのびのびとやる
C5 Xはシトロエンのフラッグシップに位置づけられるクルマだ。車型的には5ドアハッチバックだが、クロスオーバークーペ的な要素もあって分類が難しい。でも「CX」や「XM」からのインスパイア感を嗅ぎ取る方々は多いのではないだろうか。
昔と様相が異なるのは、同門にDSという銘柄を擁していることだ。コテコテのエスタブリッシュメント向けには「DS 9」という正統な4ドアセダンも用意されている。ちなみにマクロン大統領の公用車はストレッチ版の「DS 7」だそうで、かの地ではDSのオフィシャルブランド化が進んでいる。
血筋やお家柄のややこしいお客さんはそっちに任せといて、思い切りこじらせたお客さんを囲うのはシトロエンでのびのびやろうやと、極東のクルマ好きからしてみるとそういう施策なのかなと都合よく解釈できなくもない。そういう視点でみると、C5 Xが属性不明のフラッグシップたり得るのはむしろユーザーにとっても望むところなのではないだろうか。...