初心忘るべからず
20年以上にわたって低燃費競争をリードしてきたトヨタのハイブリッドだが、「レクサスRX500h“Fスポーツ パフォーマンス”」では、目指すところが少々違う。ターボと電気の力を組み合わせたパワートレインは、ひたすら走りの楽しさを追求しているところが新しい。
ダウンサイジングしながら出力アップ
ラグジュアリーSUVのパイオニアとしてレクサスの屋台骨を支える存在に成長したRX。さりとて、現在も部品調達等の混乱が続いており、日本市場においては最も売れ筋となりそうな「RX350h」が未設定だ。レクサスのウェブサイトで工場出荷に関する情報を見ても、SUV系のほぼすべてが日数的メドが立たない表現になっている。出ばなをくじかれたこの状況は、買い手にとっても売り手にとっても不幸でしかない。
そんなわけで現状、ハイブリッドのRXといえば、2.5リッタープラグインハイブリッドの「RX450h+」と、「RX350」に採用される2.4リッターターボユニットを軸としたハイブリッド(HEV)RX500hの2つとなる。グレード的にはRX450h+は最もラグジュアリー寄りな“バージョンL”、そしてRX500hは「IS500」と同様、パワートレインの独自性をもって“Fスポーツ”のさらに上位に位置づけられる“Fスポーツ パフォーマンス”という扱いだ。価格的にも両車の差は30万円以下と、買う側にしてみれば惑わされる要素も多い。
RX500hは前型の「450h」、つまり3.5リッターユニットを軸としたHEVの代替的なポジションだ。ターボによって排気量的にはダウンサイジングを果たしながら、システム出力的には371PSと前型を60PS近く上回る。お察しのとおり、「クラウン クロスオーバー」の「RS」グレードに搭載される「デュアルブーストハイブリッド」と基本的な構成は同じながら、エンジンもモーターもアウトプットはよりパワフルにチューニングされており、当然ながらマネジメントも別物だ。...