独創のハイパフォーマンスカー
BMW Mにとって久々のブランド専用モデルであり、初のPHEVでもある「XM」にアメリカで試乗。4.4リッターV8ターボエンジンと高出力モーターを搭載した次世代のハイパフォーマンスカーは、どんなライバルにも似ていない、無二のドライブフィールの持ち主だった。
このデザインもむべなるかな!
アメリカを走っているとカーデザインもまた二極化していることを知る。西海岸ではマスクをした小動物のようなテスラをそこかしこで見かけるけれど、内陸に行けば行くほど、“でかい顔をしたワイルドなヤツら”が、いかつさを一層増して今なお幅を利かせているのだ。後者の代表格はフォードやシボレー、ダッジ、トヨタの大型ピックアップトラックである。
なるほど、世界有数のカーマーケットの好みがこうであるなら、昨今のプレミアムブランドにおいて大仰になるいっぽうのマスクデザインもむべなるかな。アメリカ市場と中国市場は似通っているということだから、なおさらというものだろう。
事実、日本のクルマ好きやBMWファンの間で物議を醸した新型モデル、BMW XMのターゲット市場はアメリカと中国で、この2つのマーケットだけで目標台数の半分を占める。さらに中東や韓国が続く。なるほどである。日本でも国産モデルの顔つきがかなり険しくなってきたから、「これくらい攻めたデザインでないと、高いお金を払う理由がない」と考える人も増えるかもしれない。事実、発表後のXMへの注目度は日本でも高いらしい。
どうして久しぶりのM専用モデルがSUVになったかといえば、SUVが普通の乗用車という時代であるからだ(参照)。セダンが一般的でスポーツカーが常に望まれた「M1」の時代とは、明らかに状況が違っている。...