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KTM RC390(6MT)【試乗記】


すべては走る喜びのために

ミドルクラスのスポーツバイク「KTM RC390」がフルモデルチェンジ。外装にMotoGPマシン「RC16」のイメージをまとい、足まわりやブレーキ、制御システムなどを中心に、さまざまな変更が加えられた。その走りはいったいどのように進化したのだろうか?

圧巻だったコーナリング性能

新しいRC390は、足まわりやライディングポジションの最適化、車体の軽量化などに主眼を置いて変更が加えられたという。それを聞き、運動性の向上を重視したのだろうと考えてはいた。しかし、実際にはその予想を大きく超えていた。

マシンにまたがった瞬間に感じたのは、車体が軽く、ポジションが素晴らしいこと。シートやタンクの形状、ステップの位置などが理想のスポーツライディングを志向してデザインされていることが分かる。

サーキットの試乗ではハンドリングの進化に驚かされた。車体やバネ下の軽量化でシャープさに磨きがかかっている。フレームも単に剛性が高いのではなく、しなやかさがあって、思い切って攻め込んだ時も不安感がない。前後のサスペンションは通常の速度域なら柔らかく動いてくれるのだが、ペースを上げると無駄な動きが抑えられ、シッカリと踏ん張ってタイヤを路面に押し付けてくれる。

この車体とサスのおかげで、ターンインでマシンをバンクさせると運動エネルギーが無理なく旋回力につながって、実に気持ちのよいコーナリングをみせてくれる。わずかではあるが、レーサーのように体が縦に押し付けられるほどの強い旋回力なのである。

車体が軽いのに非常に安定していて、スーパースポーツとしてはとても乗りやすく、とっつきやすいのだが、攻め込んでいけばいくほどマシンが応えてくれるし、自由自在感がどんな状態でも失われない。非常に魅力的なコーナリングマシンである。

今回は「WP APEX PRO」の前後サスペンション装備車両にも試乗できたのだが、またがっただけでサスの動きのよさが分かるほどだった。加減速でもノーマルよりしなやかに動いてくれるので、姿勢変化によるコントロールがしやすい。上質なサスの素晴らしさだ。マシンの姿勢変化をつかみやすいから、少ないパワーでもマシンコントロールが楽しめる仕様になっている。

ノーマルのサスペンションも相当によくできているから、まずはスタンダードの状態で走り込み、より高いレベルを追求したくなったところでWP APEX PROを装着するという楽しみ方がいいだろう。サスペンションとスポーツライディングの奥深さを、じっくりと時間をかけて楽しむことができるはずだ。...

提供元:webCG

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