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可変圧縮比ターボエンジンを使った「e-POWER」や4輪制御技術「e-4ORCE」などの新機軸を採用し、華々しく生まれ変わった「日産エクストレイル」。開発の背景をプロジェクトを統括する山本哲也さんと商品企画担当の寺本広樹さんに聞いた。
日産のトップセリングモデル
トヨタの「RAV4」しかり、ホンダの「CR-V」しかり。Cセグメント系SUVは今や日本の自動車メーカーにとってはビジネスをけん引する大黒柱だ。それはエクストレイルも同じで、先代のT32型は米国では名称違いで展開する「ローグ」を含めて、世界100以上の国と地域で販売されている。
――エクストレイルは現在、日産のなかではセールス的にどういった位置づけになりますか?
山本哲也さん(以下、山本):アメリカでも既に「アルティマ」や「セントラ」を抜いて日産のなかではトップセールスですが、世界でみても今、最も売れている日産車ということになります。
――それだけ世界で売れるということになると、さまざまな仕向け地のさまざまな事情が求められて、どんどん開発が難しくなるのでは?
山本:そうですね。実はそのT32型では、ローグとの統合や「キャシュカイ」との関連づけという狙いもあって、かなりアーバン寄りなデザインになりました。でも日本ではやはり初代からのタフギア的なイメージが強いですよね。われわれの持つSUV群にあって、個でどういうタフさが表現できるのか。そこが新しいエクストレイルの課題だったと思います。
寺本広樹さん(以下、寺本):一方で、SUVというものが普及していくなかで、T30、T31型のころと今とではユーザーのニーズも変わってきていることも確かです。T32型のユーザーニーズをみていても、防水シートなどアクティブな仕立てはあまり求められなくなっている。そういう特徴的なアイテムでアイデンティティーを表現する難しさとともに、普通のクルマからの乗り換えにもしっかり応えられる上質さが求められていることは間違いない状況でした。...