イノベーションの予感
スバルの新しい電気自動車「ソルテラ」が構成パーツの多くを「トヨタbZ4X」と共有するのは既報のとおりだが、豪雪地帯に持ち込んで味わえたのは、やはりスバルならではのトラクション能力だった。協業の成果によって新しい世界が始まろうとしている。
銀世界での初対面
ラテン語で太陽を意味する「sol」と、地球や大地を意味する「terra」。スバルの新しいBEVソルテラの名はその2つを組み合わせたものだ。恐らくスバルが登録する商標のなかでも最強クラスに近いだろう、その力んだ命名の向こうにはスバルがBEVに込めるさまざまな思いや期待がみてとれる。
その意気込みは、初めて実車に触れることになった場所にも込められていた。みなかみ町にある群馬サイクルスポーツセンター……といえば走り好きのクルマ好きには「群サイ」の通称で知られているだろう。
が、2月のそこは一面の銀世界、特に今年は除雪も追いつかないほどぼうぼうの大雪だったという。それでなくても寒さに弱いといわれるBEVをこんな場所に持ち込んだ理由は、スバルがソルテラで売りにする悪環境での走りをぜひ体験してほしいという思惑がある。
既報のとおり、ソルテラはトヨタの「bZ4X」と多くのアーキテクチャーを共有する。例えばエクステリアは灯火類やフロントバンパーグリル、リアゲートの樹脂パネルなどによってイメージを違えているが、ボンネットやフェンダー、ドアパネルなどの金物は両車同じ。内装もシートヒーターの作動範囲やオーディオの銘柄など装備面の微差はあれど、基本意匠や構成は共通している。電子アーキテクチャーも統一されているため、インフォテインメントの側もトヨタのソリューションを活用するかたちだ。...