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キャデラック・エスカレード スポーツ(4WD/10AT)【試乗記】


アメリカンラグジュアリーの体現者

かの地のセレブリティーの間で圧倒的な人気を誇るキャデラックのフルサイズSUV「エスカレード」。日欧の高級SUVとは一線を画すその魅力は、全面刷新を受けて登場した新型でも健在か? アメリカが生んだ唯一無二のラグジュアリーカーを試す。

正真正銘のフラッグシップモデル

かつてアメリカンドリームの象徴だった全長5.5〜5.7mのフルサイズセダンは、2011年の「リンカーン・タウンカー」をもって姿を消している。そして、リンカーンの「コンチネンタル」や「キャデラックCT6」といった全長5.2m級の現代的フラッグシップセダンも、2020年モデルをもって示し合わせたように米国内での生産を終了した。今ではリンカーン名義のセダンは北米から完全になくなり、キャデラックも「CT5」や「CT4」といった、こぢんまりとした(?)オーナードライバー用セダンが残るだけとなった。

かの地から配信されるパパラッチ画像からも分かるように、合衆国で運転手付きで乗るショファードリブンカーは、このエスカレードのようなフルサイズSUVがつとめるのがお約束となった。最新のエスカレードにもはや“SUVとしては”とか“事実上の”といった枕ことばは不要。これが正真正銘のトップ・オブ・キャディだ。キャデラックの頂点とは、アメリカ車の頂点であることも意味する。

1500万円前後というエスカレードの本体価格は、絶対的には安くない。しかし、日本で販売されるエスカレードでは、全車速対応型のアダプティブクルーズコントロール(ACC)やナイトビジョンを含む先進運転支援システム(ADAS)、セミアニリン本革シートを筆頭とするフルレザー内装、自動車用初となるオーストリアの音響機器ブランド「AKG」(現在はハーマン傘下、ハーマンはサムスン電子傘下)の36スピーカーシステム、大面積パノラミックガラスサンルーフ……など、めぼしい装備がすべて標準である。後乗せオプションは存在しない。

たとえば、わが国の最高級車のひとつである「レクサスLS」は、ハイブリッドの4WD車だとツルシでも半数以上のグレードが1500万円を超える。レクサスが割高とはいわないが、そびえ立つ存在感とクルマの内容を考えれば、エスカレードは割安というほかない。...

提供元:webCG

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