究極の官能マシン
超戦闘的な見た目の通り、並々ならぬ動力性能を誇る「ランボルギーニ・ウラカンSTO」。とびきり速いのは当然のことながら、サーキットでむちを当てた筆者は、その官能的な走りに大いに感銘を受けたのだった。
モータースポーツ由来の威容
「STO=スーパートロフェオ・オモロガータ」。
欧米、そしてアジアを転戦するランボルギーニのワンメイクレースシリーズ、スーパートロフェオ。STOはその参戦用車両の公道走行が認可されたバージョンという意になるだろうか。
ランボルギーニのカスタマーレーシング部門であるスクアドラ・コルセはこのスーパートロフェオの技術監修や参戦サポートのほか、GT3カテゴリー向け車両の開発も手がけるなど、当然ながらウラカンを知り尽くしている。その知見を注ぎ込んだロードゴーイングレーサーとして企画されたのがウラカンSTOだ。ベースモデルともいえる「ウラカンEVO」シリーズと併売されるカタログモデルという位置づけだが、現時点で2021年分は既に完売。2022年分の予約枠が若干数という状況だという。
ウラカンSTOの最大の特徴となるのは、レースフィールドからのフィードバックとなる卓越したエアロダイナミクスだ。スクアドラ・コルセとダラーラの共同開発からなるスーパートロフェオ車両の空力パッケージが正確に反映されたそれは、ベースモデルと形状的に共通するアウターがルーフとドアのパネルくらいなもので、隅々まで専用のディテールが貫かれる。
ボディーパネルの75%以上はカーボン材を使用。フロントセクションはボンネットからフェンダーまでが一体成型されており、前ヒンジでガバッと開くその姿は往年のミウラを思い起こさせる。特徴的なボンネット上のアウトレットはラジエーターの排熱と風抜きに大きな効果を発揮するが、トランクルームをダクトが這(は)うかたちとなり、コンセプトに沿うように言うならメットインスペース程度に限られる。...