新しいレクサスの幕開けです
2021年6月に初のフルモデルチェンジが発表された「レクサスNX」。都会派のミドルサイズSUVは、いかなる進化を遂げたのか。国内仕様の発表にあたり、チーフエンジニアの加藤武明さんにブランド変革の方向性も含めて話を聞いた。
ヨーロッパからの要望でつくられたNX
レクサスNXは、「RX」「UX」とともにレクサスの“SUV三兄弟”と呼ばれるラインナップの真ん中に位置し、日本では一番の売れ筋モデルだ。2021年3月に発表されたEVコンセプト「LF-Z Electrified(エレクトリファイド)」で示された考え方を体現したモデルでもある。
今回インタビューした加藤武明さんは、初代モデルに引き続きNXのチーフエンジニアを務める、まさにNXの生みの親ともいえる人物だ。
──NXは日本の交通事情に合わせたSUVですね。
加藤武明さん(以下、加藤):初代NXは、実は日本ではなくヨーロッパからの要望でつくられたんですよ。このサイズのSUVが欲しいと。アメリカからは、いらないと言われました(笑)。2008年にデビューしたRXが、アメリカではちょうどいいんです。ラグジュアリーでは一番のボリュームゾーンですね。ただ、マーケットの流れはコンパクトに向かっていて、そのアメリカでもだんだんボディーのダウンサイジングが進んできました。
──NXはレクサスSUVの次世代像を提示しているということですが……。
加藤:SUVというより、レクサス全体ですね。セダンもクーペも含めて。機能に根ざしたデザインとか、「Tazuna」コンセプトに基づくコックピットにするとかは、SUVとかセダンとか関係なくやっていきます。
──コンセプトモデルのLF-ZエレクトリファイドはSUVなんですか?
加藤:あれはまあ、SUVっぽくも見えますし、クーペにも見えます。電動化を引っ張るカーボンニュートラルに向けてのひとつの象徴的なモデルとして出しました。...