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トヨタ・カローラ クロスZ(FF/CVT)【試乗記】


バランスがナイス

半世紀以上におよぶ「トヨタ・カローラ」の歴史において、初のSUVとなる「カローラ クロス」。「新空間 新感覚 COROLLA」を開発コンセプトに掲げるニューモデルの仕上がりは? 純ガソリンエンジン車の上級グレードで試した。

低価格も大きな武器

トヨタは小型/普通車の国内シェアが50%を超えるメーカーとあって、SUVも豊富に用意する。前輪駆動ベースだけでも、Lサイズにはシティー派の「ハリアー」とラフロードも考慮した実用志向の「RAV4」があり、コンパクトサイズには「ヤリス クロス」と「ライズ」をそろえる。

しかし中間のミドルサイズには、以前は「C-HR」しか用意されなかった。C-HRは外観のデザインを優先して開発された5ドアクーペ風のSUVだ。2017年には1カ月平均で約1万台を登録して、SUVの販売1位になったが、2021年1月〜8月の1カ月平均は約1700台にまで下がった。4年間で17%へと縮小している。ミドルサイズのSUVは、国内市場に最も適したカテゴリーなのに、トヨタ車はC-HRのみで販売も低迷する。これはトヨタにとって悔しい話だろう。

そこで2021年9月にカローラ クロスを発売した。プラットフォームなどの基本部分は、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)の数値を含めてC-HRや「カローラ」(セダン)、「カローラ ツーリング」(ワゴン)、「カローラ スポーツ」(ハッチバック)と共通だが、外観はRAV4に似ている。カッコよさと実用性を併せ持つ典型的なSUVで、C-HRに比べると後席や荷室が拡大されている。

カローラ クロスは2020年7月にタイで公開されたが、開発者は「開発の初期段階から、日本国内でも販売する計画だった」という。1年間の販売計画台数は、日本が約5万3000台(1カ月の計画は4400台)、タイ+台湾は約4万台、ブラジルは約5万台だ。海外でも販売されるトヨタ車としては、日本国内の比率が高い。

この販売計画からも分かる通り、カローラ クロスは、トヨタのSUVラインナップの中心に位置づけられる。大量に売りたいから、価格も割安に抑えた。

カローラ クロスのパワーユニットは、1.8リッターの純ガソリンエンジン(以下、ノーマルエンジン)と、同じ排気量のハイブリッドだ。上級グレードになる「Z」(FWD)の価格は、ノーマルエンジンが264万円でハイブリッドは299万円になる。ハイブリッドはノーマルエンジンに比べて35万円高いが、カローラやカローラ ツーリングは、同じパワーユニットの組み合わせで大半の価格差が約43万円に達する。つまりカローラ クロスでは、ハイブリッドが特に割安といえる。4WDもハイブリッドのみの設定とされているため、今は受注台数の90%をハイブリッドが占めている。...

提供元:webCG

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