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トヨタ・ヤリス ハイブリッドZ/ホンダ・フィット e:HEVネス(前編)【試乗記】


“軽さ”と“低さ”の妙味

かたや、小型車の常識を変えるという「トヨタ・ヤリス」。こなた、心地よさを強くアピールする「ホンダ・フィット」。今回は、今が旬のコンパクトなハイブリッドカー2台を乗り比べ、それぞれの持ち味を浮き彫りにした。まずは先攻、新型ヤリスについてリポートする。

販売競争もデッドヒート

2020年の2月10日に発売となったトヨタ・ヤリスに対して、新型フィットはその直後の2月13日に発売された。(わずか3日ちがいの)実質的な同時発売といっていい。

ご記憶のように、これは最初から意図されたものではない。本来は2019年秋の予定だった新型フィットの発売が、軽自動車の「N-WGN」に端を発する電動パーキングブレーキ問題の影響で大幅に遅れてしまったのだ。とはいえ、この2台のガチンコ競合車が紆余曲折を経たうえで、ここまでドンピシャに発売時期が重なるとは、逆に因縁めいたものを感じてしまう。

両車の実質的な発売初月となった3月の国内登録車販売台数ランキングでは、フィットが2位でヤリスが3位となり、まずはフィットに軍配が上がった。しかし、続く4月と5月はヤリスが逆転して、2カ月連続で1位を獲得(フィットは2位と3位)、そして直近の2020年6月はヤリスが2位でフィットが4位だった。

現在の新車販売台数は新型コロナウイルスの影響を差し引いて見る必要があるにしても、両車とも立ち上がりは上々の様子で、しかも僅差で争っているのは確かである。ただ、それよりも印象的なのは、ヤリスとフィットの完全な一騎打ちではなく、そこに「ライズ」や「カローラ」、「シエンタ」などのトヨタ車が割って入っているところだ。昔から強かったトヨタだが、最近は“一強”とでもいいたくなる勢いが目立つ。というわけで、フィットのみならず、がんばれホンダ(そして、日産、スズキ、マツダ、スバル、ダイハツ、三菱……)のココロだ。

ところで、クロスオーバーSUVの台頭もあって、このクラスの伝統的なハッチバックが一定以上の規模で売れる市場は、すでに日本と欧州だけになった。よって、新しいヤリスとフィットも明確に日欧市場の嗜好に特化したつくりとなっている。欧州(≒EU)では厳しいメーカー平均CO2排出(≒燃費)規制が導入されているので、欧州でのヤリスはハイブリッドが主体、フィットの欧州仕様は基本的にハイブリッドのみだそうだ。...

提供元:webCG

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