まるでフレンチコンパクト
フルモデルチェンジで2代目に進化した、三菱の軽スーパーハイトワゴン「eKスペース」に試乗。内外装の質感向上や装備の充実に加え、後席の居住性や利便性を追求したという新型の仕上がりを市街地と高速道路を舞台に確かめた。
広さや使い勝手は競合に引けを取らない
ご存じのように軽自動車には規格というものがあって、全長×全幅は3.4m×1.48m以下に定められている。したがって車内の広さを求めるなら、マンハッタンや香港のビルのように上へ上へと伸びていくしかなく、全高1.7m以上のスーパーハイトワゴンと呼ばれるカテゴリーの軽自動車が人気となっている。
三菱が新たに投入したそのスーパーハイトワゴンがeKスペースと、いわゆる“電気シェーバー顔”の「eKクロス スペース」で、今回試乗したのは前者。2019年に登場した「eKワゴン/eKクロス」(ルーフレール非装着のFF車)より140mm背が高くなっている。
乗り込んでまずびっくりするのは、その室内の広さ。運転席に腰掛けると、たっぷりとした頭上空間と広々としたフロントウィンドウ、そしてやや高めの着座位置のおかげで、軽自動車とは思えない開放感が味わえる。
なるほど、と思って走りだす前に後席に座ってみて、ここでもびっくり。スライドドアが大きく開き、しかもフロアが低いことと天井が高いことの合わせ技で、スムーズに乗り込むことができる。
足を踏み入れてすんなり後席シートに腰を下ろすことができるアクセスのよさは、高級なセダンやSUVをはるかにしのぐ。後席スライドドアを目いっぱい開いた時の約650mmという開口幅と、約1400mmという室内高は、スーパーハイトワゴンの中でもトップレベルにあるという。
後席に座って一番後ろまでシートをスライドさせると広大なレッグスペースが出現。この状態だと荷室に荷物を積むスペースがほとんどなくなるけれど、大人が余裕をもって足を組むことができる空間が確保されているのは間違いない。
反対に、後席を一番前に出すとかなり運転席に接近する。このシートポジションは、後席に座るお子さんを信号待ちなどでのタイミングでケアすることを考えてのものだという。ちなみに後席シートのスライド量は約320mmで、この値もクラスでトップレベルである。
スーパーハイトワゴン市場は、「ホンダN-BOX」「ダイハツ・タント」「スズキ・スペーシア」という強豪が集う激戦区であるけれど、広さや使い勝手については三菱eKスペースも引けは取らない。...