MINIを超えろ
2代目にフルモデルチェンジしたアウディのBセグメントコンパクト「A1スポーツバック」。よりスポーティーに進化した新型の実力を、兄弟車である「フォルクスワーゲン・ポロ」や、プレミアムコンパクトの王者「MINI」との比較を通してリポートする。
カタログモデルは2つのグレードでスタート
昨2019年末、まずは導入記念限定車「ファーストエディション」にまつわる記事が世をにぎわせた新型A1スポーツバックである。いっぽう、日本市場におけるカタログモデルは「35 TFSI Sライン」と「35 TFSIアドバンスト」の2グレードでのスタートとなった。
まあ、ベースモデルが1.5リッター4気筒ターボ+7段デュアルクラッチ変速機で前輪を駆動する「35 TFSI」である点は、どちらもファーストエディションと同じだ。ちなみに、本国では1リッター3気筒ターボ(25 TFSI/30 TFSI)や2リッター4気筒ターボ(40 TFSI)など、車体骨格モジュールを共用するVWポロに準じるパワートレインも、当然すでに登場済みだ。
A1とポロのホイールベースを比較すると、A1のほうが10mm長い。日本の諸元表でこの程度のちがいなら、計測方法による誤差の場合もあるが、欧州仕様のホイールベース値も異なるので意図的に差別化されているようだ。この「ポロファミリーのアウディ版」は、車体骨格モジュール「MQB-A0」を共用する同じファミリーの「セアト・イビサ」とともにスペイン工場で生産されており、ホイールベースもイビサと同寸である。もっとも、今どきの自動車生産システムでは、異なるホイールベースのクルマを同じライン上でつくるなんて朝飯前だが。
今回試乗したのは、A1に用意される2グレードのうち、高価なSラインである。とはいえ、前記のパワートレインに加えて、タイヤサイズやインフォテインメント装備、あるいは先進運転支援系を含めた安全装備などにも、安価なアドバンストとのちがいはない。
Sライン専用となる装備は、エクステリアでは前後バンパーやアルミホイール(サイズはアドバンストと共通)、インテリアはランバーサポート付きのスポーツシートやサイドシルプレートなど。さらに、少し引き締められた「スポーツサスペンション」とワンタッチで走行モードが切り替わる「アウディドライブセレクト」といった専用装備が追加されたSラインの価格は、アドバンストの26万円高である。...