昔の名前で出ています
2019年秋の発売以来、好調なセールスが伝えられる12代目の「トヨタ・カローラ」。そのステアリングを握った筆者は、従来モデルとのあまりの違いに大きなショックを受けたのだった。
起死回生のモデルチェンジ
1969年以来、国内の登録車販売台数(車名別)において「33年連続で第1位!」という快挙を成し遂げたのが、カローラというモデルだった。
が、かくも“絶対的王者”であったゆえに、そんな威光の片りんすら感じられない近年の凋落(ちょうらく)ぶりには、何ともいえない寂しさが漂っていた。特に、従来型の「カローラアクシオ/カローラフィールダー」に対する印象は、少なくとも筆者にとっては「見ても乗っても、とてもこの国を代表するモデルと誇ることなどできない」と言うしかない仕上がりだった。内外装にはひたすらコストダウンの影が見え隠れし、走り始めればそもそも直進性すら褒められたものではないという体たらく。極論すれば、そんな印象が拭えなかったのだ。
かくして、「もはや、このままフェードアウトしていくしかないのでは……」と諦めかけていたカローラが、ここにきて突如の大復活! 事実上は「オーリス」のモデルチェンジだった2019年デビューのハッチバック版「カローラ スポーツ」はもとより、単にカローラという名称で販売されるセダン、そして従来のカローラフィールダーから「カローラ ツーリング」へと名称が改められたステーションワゴンバージョン。いずれも、「これならば、日本を代表するモデルとして胸を張って世界にアピールできる!」と、まるで従来型を反面教師としたかのような気合の入ったフルモデルチェンジをトヨタはやってのけたのである。...