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「同じカーモデルでこうも違う…」“静”と“動”対照的な表現を行うモデラーの美学

(左)Born to Run 制作・画像提供/Sho_taro氏 (右)日産 240RS 1983ニュージーランドラリー 制作・写真提供/kunny氏

(左)Born to Run 制作・画像提供/Sho_taro氏 (右)日産 240RS 1983ニュージーランドラリー 制作・写真提供/kunny氏

 車のプラモデルを愛好するカーモデラーは数多くいるが、楽しみ方は人それぞれ。Sho_taro(@1980RZ250)さんは、車と人を組み合わせてその空間をドラマの1シーンのようにとらえ、観る人の想像力を働かせるような表現を行っている。一方、kunny(@exclusive2301k1)さんはレースカーに、砂埃や泥などを加え、レースの模様を再現。臨場感あふれる迫力ある表現を展開している。同じカーモデルでありながら“静”と“動”、対照的な表現を行う2人が語るそれぞれの魅力とは?

時代考証をゆるく自由にできるのが、カーモデル×フィギュアの楽しさ(Sho_taro)

――代表作である「フェラーリF40」は、車だけでなく、人(フィギュア)を入れた形で発表されています。
Sho_taro今年2月に開催された「第一回松本城下町モデルコレクション」に「One+Oneコンペ」というものがあり、そこに出品するために制作しました。このコンペは、キット1つとフィギュア1体での構成が条件だったので、いろいろ妄想を膨らませて制作しました。おかげさまで、同コンペの1位をいただきました。フィギュアとカーモデルの組み合わせはこのコンペがなかったらやっていなかったと思います。そういう意味ではとてもいいきっかけを与えてくれて感謝してます。

――制作の際、どんな“妄想”を繰り広げたのですか?
Sho_taroフェラーリF40オーナーのガレージをイメージしました。オーナーになったらガレージという自分だけの城でメンテしたいし、「オレのマシンどうよ」って自慢したくなる気持ちを表したものです(笑)。ブルース・スプリングスティーンのCDやマルボロ(タバコ)を配置して、アメリカの車好き兄ちゃん感を演出してます。作品タイトルはスプリングスティーンの曲から『Born to Run』です。いわゆる労働者だけど、一生懸命頑張って手に入れたアメリカン・ドリーム感を出してみました。今、この作品の連作としてF40の後継マシンF50とフィギュアの組み合わせで、この兄ちゃんの向かいに住む設定のものを作ってます。こちらも現在妄想膨らませ中です。
――コンペ出品にあたって、もう1作制作されたと伺いました。
Sho_taroシトロエン2CVを使ったものですね。フランスのモンマルタルあたり、マロニエの街路樹の下っていう情景をイメージして作っていたのですが、何か説明的な感じがしたので途中でやめてしまいました。未完成なので作品名もありません。ただ、この女性も現代版アンナ・カリーナっぽいイメージを勝手に重ねて作ってました。街路樹の下にはゴダールのリバイバル映画のポスターなんかも配置する構想だったのですが…。あっ、ゴダールの映画は観たことないですけどね(笑)。

――カーモデル+フィギュアの作品を制作してみてどんなところに魅力を感じましたか?
Sho_taro戦車などのジオラマと違って時代考証もゆるくできるのがカーモデルのいいところだと思います。シトロエン2CVの作品の女性だって、2CVの現役の頃の時代の人ではなく、旧車マニアの現代の女性っていう設定。でもその逆も普通に成立する。この設定の自由さがカーモデルとフィギュアの組み合わせの楽しさです。私の理想のイメージはマツダのCMで新旧ロードスターに乗った老人と若者が峠道で出会って気持ちよく走ってそのまま別れるといったものがありましたが、その世界観です。「新しいものも古いものもいいものはいい!」全て横並びなのがカーモデルの面白みですね。

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