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SixTONES新曲「バリア」は究極のアイドルソング? 「誰ひとり触れさせやしない」歌詞とメロディから伝わる”6人らしさ”

 SixTONESの14thシングル「バリア」が3月19日に発売。ジェシー主演の映画『お嬢と番犬くん』主題歌で、大切な人を守り抜く信念を、力強いメロディ&ラップ×疾走感溢れるダンサブルなバンドサウンドで体現している。曲を聴いたファンからは、「激重愛ソング…」「SixTONESがラブソングを歌うと、こんな新ジャンルになるのね」「SixTONESのアイドル像にハマっている」と話題に。SixTONESが歌うからこその新曲『バリア』は果たしてどんな曲なのか。同シングルのカップリング曲とともに徹底レビュー!

≫SixTONES「バリア」ほか、CW曲を試聴する(外部サイト)

「バリア」が「究極にSixTONESにあったアイドルソング」である理由

 これまで、バチバチにかますブチ上げ曲、バンドサウンドを生かした楽曲、ロック、シティポップ、ジャズ、ファンク、壮大なバラード曲まで…。ここまで幅を魅せられるのかと新曲を出す度に度肝を抜かされてきたSixTONESの音楽表現。聴く人の期待を常に更新してきた彼らだが、ただ一つだけ望むとすれば、SixTONESが“まっすぐに愛を伝えるラブソング”を歌ったらどうなるのか?ということだった。

 とはいえ、王道のキラキラアイドルソングをSixTONESに歌ってほしいわけではない。だが、まっすぐに“愛”を歌う彼らを見てみたい…そんな思いを抱えていた人も多かったのではないだろうか。結論からいえば、その2つは完全にクリアされている。クリアした上で、さらに予想の異次元的な上空を滑空してくるのだから、SixTONESウォッチはやめられない。

 ──強い。とにかく強い。一瞬で良曲とわかるノリ、そして6人それぞれの個性あふれる声。やんちゃにはみ出しそうでまとまっている。バンドサウンドなのにしっかりとアイドルソング。それが「バリア」を聴いた率直な感想だ。歌詞の愛はスーパーヘビー級。だがそれすらも、ナナナナとコントロールしてしまうのがSixTONESなのであり、SixTONESでしかできないことだったろう。

 キラキラのアイドルソングでも、しんみりした壮大ストリングスのバラードでも良かったはずだが、まさかこのパターンは予想していなかった。いや期待はしていた。これまでいくつもの枠を超えてきた彼らだが、今回、この「バリア」でラブソングの枠を超えてしまったのではないだろうか。そして超えてもなお、説得力を与えられるのが彼らの独特の6つの声とパフォーマンスであり、他グループでは起こり得ないだろう現象を今回、目の当たりにした。

「誰ひとり触れさせやしない」…SixTONESだから伝えられる”愛のかたち”

 SixTONESの2025年全国5大ドームツアー「YOUNG OLD」。そのツアーの中から2月22日に「YOUNG OLD」京セラドーム大阪公演初日で「バリア」は初披露された。ジェシーが告げる。「それでは聴いてください。『バリア』」…即座に悲鳴が上がる。そして悲鳴を上書きするようにファンの声が熱狂を帯びる。

 まず田中樹だ。冒頭の「nanana~na~」パートだが、ここで彼の持っている声がそのユニゾンにスパイスを与えている。この時点で、この曲が単なる「甘口」ではないことが分かる。そのスパイスの乱暴なまでのクセのある声色が、すぐに我々の耳を甘くしびれさせてくれる。

 そのスパイスによく合うのが森本慎太郎のキャラメルボイスだ。「誰ひとり触れさせやしない その指も頬も髪もすべて」…激重であり、めちゃくちゃ囲ってくる。しかしそう言い切られてしまうとこちらも身動きが取れなくなってしまう。それほど甘くやわらかく、どこか懐かしく温かみのある風味…。ここでも焦がし砂糖特有の香ばしさが、普通の砂糖の甘さを超えて襲ってくる。

 さらに地優吾の「抱えたままそれも全部包み込んでやるよ」。よく聴けば「やるよ」が「やんよ」となっており、これこそSixTONESならではの距離感とは言えないだろうか。SixTONESは基本的に、踏切線が近いように感じる。だからこそ迫力があるのであり、さらにダイレクトに飛び込んでくるように思えるのではないか。

 そして低音ボイスといえば松村北斗。「今はただ側にいたい 寂しさを分け合えたら」…。SixTONESが憎いのはこういったツボを抑えているところである。アイドルであることからも逃げないし、アイドルソングの要素も怖がらずにド直球で入れてくる。甘く、切なく、その低音はまるで耳を濾過してくるようで、心の底まで雑味なしで気持ちが届いてくる。こちらの戸惑いも溶けてしまいそうだ。

 京本大我のパート移動にも注目。ソロからユニゾン、さらにソロのこの流れは、京本の魅力をさらに引き立てている。5人を従えての京本の繊細さも交じるシャウトスタイルの声に、キャッチーなユニゾンが挟み込まれ、力強さだけではないSixTONESのある一面が浮き彫りになっている。このギャップは京本だからこそであったろうし、特にこの部分は京本が最適だったと感じる。
 最後に我らのジェシー。がなり、ミックスボイス、甘み、苦み、各所で声を変えて歌っており、その上さらに、指でハートを作って「my love」である。そんな恋の矢、避けられない。今回、最強の弓兵となった彼は、それを軽々とやってのける。その軽やかさがずるい。手が届かなそうで届く距離まで近づき矢を放つ。その距離感もジェシーらしいし、SixTONESらしいと言えよう。

『MTV Unplugged: SixTONES』を完全パッケージ化、3形態で届けるSixTONESの多様な楽曲

 今回は3形態となっており、【初回盤】には表題曲「バリア」に加え、CW曲としてギラギラのザ・SixTONESともいえる楽曲「ABRACADABRA」を収録。またDVDには「バリア」のミュージックビデオ、メイキング、シチュエーションの違う2種類のダンスパフォーマンスを収録してある。

 【通常版】には、表題曲「バリア」に加え、CW曲として高音でのしっとりチューン「Snooze」、色気全開の失恋ソング「崩壊前夜」の2曲。さらに前作シングル「GONG」「ここに帰ってきて」のRemix企画も収録。また初回仕様としてスリーブケースと20Pフォトブックスが付随してある。

 そしてもう1形態【MTV Unplugged盤】として、先日SixTONESが出演した伝統のアコースティックライブ番組『MTV Unplugged: SixTONES』を完全パッケージ化。DVDには、放送ではカットされた未公開曲やMCを含め、『MTV Unplugged: SixTONES』の全パフォーマンスを収録。また貴重なアコースティックライブを音でも楽しめるよう、披露した全楽曲をCDに収録されている。

 進化…という言葉より、突然変異を繰り返しながら磨かれてきた6つのストーンたち。そのストーンたちの、枠におさまらないバラードを、その他多種多様な楽曲とともにぜひ、体感していただきたい。

文・衣輪晋一
■SixTONES Official web site
https://www.sixtones.jp/(外部サイト)

■SixTONES YouTube Channel
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■SixTONES 公式X(旧Twitter)
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■SixTONES 公式Instagram
https://www.instagram.com/sixtones_official/(外部サイト)

■SixTONES 公式TikTok
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