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役所広司、Netflixシリーズ『THE DAYS』「世界中の人に観てもらいたい」
非常に高い志を持って撮影に参加
事故当時の福島第一原発所長をモデルにした主人公・吉田所長役のオファーを受けた役所は、誤解を恐れずに「ちょっと躊躇しました」と打ち明けた。それは、全電源喪失、4基の原子炉の暴走というチェルノブイリさえ経験しなかった危機に立ち向かった現場のリーダーの信念、焦燥感、責任の重さを体現しなければならなかったからだ。
本作は、Netflixとワーナー・ブラザース映画が製作。企画・脚本・プロデュースは、『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズなど大ヒット作を手がける一方、『白い巨塔』、『はだしのゲン』といった骨太な社会派ドラマを世に送り出してきた増本淳。ジャーナリスト・門田隆将が福島第一原発事故の関係者を取材したこん身のノンフィクション「死の淵を見た男−吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫)などに基づき、安易な英雄譚や美談に仕立てることなく、真実をあぶり出すことに徹した脚本を書き上げた。演出は、『コード・ブルー』シリーズの監督として増本と長年タッグを組んできた西浦正記と、『リング』シリーズの中田秀夫が務めた。
空中にきらきら光って漂う粒子や不快な音楽で放射能という“見えない恐怖”を演出したり、通常のテレビドラマではありえないほど暗い映像で全電源を失った中央制御室や建屋内の真っ暗闇を表現したり。水素爆発や自衛隊の活動など、当時の報道で多くの人が知っている場面も再現。建屋のロケは千葉にある廃工場で行い、瓦礫などの美術を作り込んで、セットとは思えない臨場感で見る者をひきつける。
対面取材でわかった、お肌ツルツルの秘けつ
2012年に紫綬褒章を受章し、同年にはNYジャパンソサエティよりCUTABOVE賞、ハワイ国際映画祭からはキャリア功労賞、17年にはドイツの日本映画祭「ニッポン・コネクション」でニッポン名誉賞、シンガポール国際映画祭でもシネマ・レジェンド賞を受賞。『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の歌』などで知られるヴィム・ヴェンダース監督と組んで、東京の公共トイレをテーマにした映画『Perfect Days』(原題)で主演を務め、今年の「第76回カンヌ国際映画祭」で見事最優秀男優賞を受賞した。
対面取材をしながら目を引いたのは、役所の肌がめちゃくちゃきれいだったこと。ヘアメイク担当者もファンデーションによる美肌ではなく、素肌に透明感があってキメが細かく、ハリもあると太鼓判。勇気を出して“美肌”の秘けつを聞くと、「そういえば、子どもの頃からお袋に言われてましたね。『お前の肌はツルツルで気持ちいいね』って(笑)。生まれつきなのかもしれないですが、この年になって肌がきれいとほめてもらえるなんて、親に感謝ですね」と、気さくに答えてくれた。
Netflixシリーズ『THE DAYS』2023年6月1日配信開始
監督:西浦正記 中田秀夫
原案:門田隆将「死の淵を見た男―吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫)
出演:役所広司、竹野内 豊、小日向文世、小林 薫、音尾琢真、光石研、遠藤憲一、石田ゆり子
6月1日(木)よりNetflixにて世界独占配信
Netflix作品ページ:https://www.netflix.com/title/81233755
ワーナー・ブラザース公式サイト:https://warnerbros.co.jp/tv/thedays/