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中川大志&渡邊圭祐、“地元の友達”みたいに意気投合 『ブラックナイトパレード』インタビュー

ブラックサンタの仕業? 欲しかったプレゼントじゃなくて大号泣

――中村光さんの原作は、“良い子のところには、欲しいプレゼントを持った赤いサンタが、悪い子のところには欲しくもないプレゼントを渡しに黒いサンタがやってくる”というサンタクロースにまつわる実在の伝承を基になっているということで、サンタクロースにまつわる思い出を聞かせてください。

渡邊サンタクロースはいるって、今でも信じてます! 

中川信じてない、とは言えない(笑)。でも、僕はサンタさんの存在を信じる、信じないの境目がなかったかもしれない。サンタさんって本当は…というのを知って、すごくショックを受けた覚えもないんですよね。

渡邊僕もクリスマス当日(12月25日)の朝、枕元にプレゼントが置いてあるという風習がいつの間にかなくなっていたんだけど、たぶんそれまでにいろいろな情報に触れて、自然と受け入れていたような気がする。

中川小学校に入る前の4歳、5歳の頃は、毎日のようにサンタさんに手紙書いて、枕元に置いて寝る、というのをやっていた記憶はあります。「ハリー・ポッター」の映画を観て、空飛ぶほうきがほしくてお願いしていたんですけど、届いたのは絵の具セットで、号泣した(笑)。

渡邊ブラックサンタの仕業じゃない(笑)。その絵の具セットは?

中川中学校を卒業するまでずっと使っていました。

渡邊僕は小学生の時に、習い事で英会話教室に通っていたのですが、毎年、クリスマスの前にサンタさんに英語で手紙を書いていました。どんなことを書いたかは覚えていないんですけど。
――原作者の中村光さんが、映画化決定の情報解禁の際に「私自身、クリスマスが好きで、誰かと過ごさないといけないというテーマが最近多いと感じていたんですが、クリスマスが好きな方も、嫌いな方も楽しめる映画になるんじゃないかなと期待しております」とコメントされていました。完成した作品について、お二人の推しポイントは?

中川邦画で、クリスマスを描いた映画は少ないと思うので、まず新鮮だと思いますし、これからクリスマスシーズンに観る映画の定番になっていってほしい。原作を読んだ時から、“ブラックサンタ”というファンタジーと、コンビニにバイトしている三春くんのリアルのバランスが好きでした。不遇な日々を過ごしていたけれど、ある日突然、別世界へ誘われるという設定だけで、僕はワクワクします。

 それを福田監督がリアルとファンタジーを絶妙な塩梅で実写化されていて、福田監督らしい笑いもありつつ、どこか、いつもの福田作品とは違うものも感じました。“ブラックサンタ”の世界に没入できるから、なんかものすごく長い時間を過ごした気がするけど、実際は2時間ちょっとしか経っていない。そういう映画的な時間が楽しめると思います。

渡邊大志くんが言っていること、すごくわかる。以前から、福田監督の作品のファンで、特に『THE 3名様』というドラマがすごく好きだったんです。漫画原作のフィクションですが、ノンフィクションみたいなリアルさがあって。「ありそうだけど、ないでしょ」「なさそうだけど、あるかも」その間(はざま)を演出されるのが上手い方だなと思っていました。まさに『ブラックナイトパレード』も漫画原作で、クリスマスを裏で運営する「サンタクロースハウス」なんて会社ないでしょ、ってわかっていても、ありそうに思えてくるんです。
中川エンディングでEveさんの主題歌「白雪」がかかって、もしかして今、観ていたのって青春映画だった?と思えてきたんですよね。曲を聴いた時に、ブラックサンタとして働く男女4人があるミッションのために奮闘するストーリーと、さわやかで疾走感のある楽曲がぴったりで、青春の風も吹いていると感じました。

渡邊昔のカイザーのエピソードが好き。『世にも奇妙な物語』ぽいところもあって、意外といろんな要素を感じ取れるし、気楽に見て笑えるし、すごく満足度の高い映画になっていると思います。

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