ORICON NEWS
南沙良、世にも奇妙な謎解きサスペンス「新鮮でした」 映画『この子は邪悪』インタビュー
かつて一家で交通事故に遭い、心に傷を負った少女・窪花。心理療法室を営む父・司朗は脚に障がいが残り、母・繭子は植物状態に、妹・月は顔に火傷を負った。そんな花のもとに、自分の母の奇病の原因を探る少年・四井純が訪れる。やがて花は純と心を通わせていくが、ある日突然、司朗が5年ぶりに目を覚ました繭子を連れて家に帰って来る。司朗は“奇跡が起きた”と久々の家族団らんを喜ぶが、花は“あの人はお母さんじゃない”と違和感を覚える。その時、街では謎の奇病が広がっていた…。
南心に傷を負ってしまっただけでなく、自分だけが無事だった罪悪感を抱えている女の子。つらい気持ちや苦しみを抑え込んで、自分の中だけで消化しようとするところは、自分に似ているな、思いました。共感できるポイントを見つけられたので、その部分を引っ張り出しながら、彼女の闇をふとしたときに表現できればいいなと思っていました。
――南さんも、一人で抱え込んでしまうタイプなのですか?
南なるべく自分のことは自分で解決したいと思っているタイプです。
――抱えきれなくなったりしないか、心配になります。
南何かあれば母に相談します。失敗したことやつらいことをグルグルと思い出していつまでも嫌な気持ちを抱えていたくないので、考えないように。頑張って断ち切って、抱え込みすぎないようにしています。
南こういうジャンルの映画に出るのが初めてだったので、すごく新鮮でした。
――純役の大西流星さんとは初共演、撮影現場での印象は?
南一緒のシーンがそこまで多くなかったのですが、台本にたくさんの書き込みをされていて、すごく真面目な方だなという印象を受けました。
――「予想外のストーリー」「想定外のラスト」が売りの本作ですが、視聴者にメッセージをお願いします。
南常に不穏な空気が漂っている作品ですが、先の展開を予想しながら、考察しながら観ていただいたら楽しめる映画だと思います。たぶん、その予想や考えがどんどん壊される作品だと、思います。基本的には、家族の物語なので、家族の形がいろいろと複雑化している中で、家族の形や愛の形についても、感じ取っていただけるものがあると思います。
南型にはまらない表現ができる人になりたい、とずっと思っています。イラストを描いたり、文章を書いたりするのも好きなので、いろいろな形でクリエイティブなことに挑戦していきたいです。表現することをあきらめないでいたい、と思ってます。
あわせて読みたい
映画『この子は邪悪』2022年9月1日公開
大西流星(なにわ男子) 桜井ユキ
渡辺さくら 桜木梨奈 稲川実代子 二ノ宮隆太郎
玉木宏
監督・脚本:片岡翔
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント Lamp.
配給:ハピネットファントム・スタジオ
TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2017 準グランプリ作品企画
2022年/日本/100分/シネマスコープ/5.1ch/PG12
(C)2022「この子は邪悪」製作委員会
映倫区分:PG12
公式サイト⇒(外部サイト)