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「ガリガリの子猫」がふっくら幸せ甘えん坊に…過酷な環境から保護、“別猫”みたいなビフォーアフター

 外で生まれ、野良として暮らしてきた子猫は、十分な食料を得られずにガリガリにやせ細っていることが多い。家猫だったとしても、飼い主の経済状況や飼い方次第で、同じような状態になることもある。NPO法人『ねこけん』では、そうした不幸な猫たちを数多く救ってきた。過酷な環境から救われたことで、ふっくらと猫らしく、健康に成長した猫たちの様子を紹介する。

ヤギにエサを分けてもらう生活、ガリガリだった子猫“ヤギちゃん”

 「痩せすぎてカマキリのよう」、そう『ねこけん』のブログに紹介されたその猫が保護されたのは、2020年9月のこと。食べるものがなかった“ヤギちゃん”は、ヤギ(山羊)からごはんを分けてもらい、生きていた猫だという。とはいえ、猫用の餌ではないために消化がうまくいかず、保護されたときには下痢が続きガリガリの状態。後ろ脚もブラブラしていたそうだ。

 そんな“ヤギちゃん”だったが、保護されてキャットフードを与えられると、みるみるうちに元気になった。赤く変色していた背中も、栄養状態が良くなったことできれいな茶色に。ガリガリにやせ細っていた体もふっくらしてきて、よく食べ、よく遊ぶようになった。後ろ脚も治療により回復したヤギちゃんは、今では優しい家族に引き取られ、新たに“アルセ”と名付けられて猫らしく、幸せに暮らしている。

熱帯夜に路上に行き倒れていた子猫、飢えた記憶を幸せで塗り替える

 ある熱帯夜、練馬区の路上で行き倒れていた子猫“タイガー”。意識のない猫はガリガリに痩せており、目は落ちくぼみ、腰骨やあばら骨が浮き出るほど。病院で診察した後にごはんをあげると、ものすごい勢いでガツガツ食べる。さらに猫トイレの砂まで食べてしまうほど、飢えていた。

 『ねこけん』で保護されてからは安心して暮らせているはずなのに、タイガーはしばらく、飢えた記憶を引きずってしまっていた。ときには、他の猫が吐いたものまで食べるほど、その記憶は強烈だったようだ。だが、そんなタイガーにもだんだんと変化が現れ、ようやく落ち着くことができた。譲渡会で縁が繋がった今、悲しい記憶を楽しく温かい毎日で塗り替えている。

ガリガリで脚が壊死…、3本脚になってもキャットタワーに登れる

 「腕がちぎれて、骨が見えている」そんな通報があり、保護された子猫。母猫についてごはんをもらいに行くこともままならず、健康状態も悪いようだった。ひじから先が壊死していた右前脚は、手術で肩甲骨から断脚。その後、1.3キロしかなかったやせ細った体の子猫は、もりもりとドライフードを食べた。3本脚になっても、なんとか必死に生き延びようとしていた。

 そんな子猫は、“3本の矢”の逸話で有名な戦国武将・毛利元就にちなみ、“元就”と名付けられた。当初こそシャーシャーと威嚇していた元就だったが、すぐに人懐っこい甘えん坊に変貌。3本の脚でもキャットタワーに登れるまで回復し、トライアル(仮譲渡)にも出発できた。普通の猫よりは1本少ないけれど、元就の3本脚は“3本の矢”のごとく、力強く駆け巡る。

多頭飼育崩壊から保護、猫砂食べていた子猫がふっくら回復

 猫9匹の多頭飼育崩壊の現場で保護された子猫は、ガリガリにやせ細っていた。飼っていた女性自身が生活保護を受けているものの、「自分たちの食べ物を減らしてでも、猫ちゃんたちにはごはんをあげている」と言っていた。

 ところが実際は、子猫たちに餌をあげるとものすごい勢いで食べる。しかも、猫のうんちからは、紙の猫砂、人間の髪の毛、ビニールの破片などがでてきた。空腹のあまり、口に入るものは何でも食べてしまったのだろう。やはり、食事の量は足りていなかったのだ。

 保護された猫たちは、その後お腹いっぱい美味しいごはんを食べ、ふっくらと可愛らしい姿に変貌した。すでに新たな家族ができたり、譲渡の募集ができるようになった猫もいる。すべての猫たちがひもじい思いをすることなく、幸せになってくれることを願う。

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