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Kis-My-Ft2、デビュー10周年の足跡をたどる 記録と記憶に残るグループの歴史【前編】

“目立たない”がまさかの強みに大逆転!舞祭組結成 コロナ禍でもファンに寄り添う

 グループとしてひとつの転機となったのは2013年12月。メンバーの並び順で後列にいることが多かった、千賀、宮田、横尾、二階堂が、中居正広のプロデュースによって“舞祭組”を結成。「棚からぼたもち」でCDデビューを果たすことに。中居の愛あるイジり満載の楽曲やミュージックビデオは、“メンバー内格差”を自虐にしながらも踏ん張る姿は多くの人の共感を呼び、2014年の10月には『平成舞祭組男(へいせいぶさいくサラリーマン)』でドラマ初主演や、2018年11月には初のライブツアー『舞祭組村のわっと! 驚く! 第1笑』をまわるなど確実に実を結んだ。


 バラエティー番組では“脇道アイドル”と称しながらも実は数々の記録の持ち主でもあるキスマイ。現在、シングルCDでは27作連続オリコン1位で、「デビュー(1st)からのシングル連続1位獲得作品数」記録は、KAT-TUNと並ぶ歴代3位タイとなる。

 ライブでは、2014年には男性アーティスト史上最速となる4大ドームツアー『2014Concert Tour Kis-My-Journey』を実施。2015年9月の『2015CONCERT TOUR KIS-MY-WORLD』ではグループ初となる東京ドーム4日連続公演、2016年8月の『Kis-My-Ft2 CONCERT 2016 I SCREAM』東京ドーム公演では、ジャニーズ事務所のなかでも最速でツアー動員数200万人を突破した。そして2018年7月の埼玉・西武ドームを含めた5大ドームツアーを行い、ついにツアー動員数は300万人超えを成し遂げた。

 デビュー5周年以降も、グループとしての飛躍は続く。2018年にはニッポン放送の24時間生放送『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』のメインパーソナリティに就任。2年連続で務めた後、昨年は後輩グループ・SixTONESとタッグを組み、ホッとあたたかな時間を届けた。2019年末には念願のNHK紅白歌合戦に初出場。キラキラに輝くローラースケートを履き、夢舞台を踏んだ。また同じく2019年11月には台湾で行われたイベント『ASIA FASHION AWARD 2019 in TAIPEI』に参加し、グループ初の海外パフォーマンスも実現させた。



 だが、2020年から始まったコロナ禍は、7人にも大きな影響を与えた。本来はその年4月からアルバム『To-y2』を引っ提げて行う予定だった5大ドームツアー『Kis-My-Ft2 LIVE TOUR 2020 To-y2』が全公演中止となる。しかし、何よりもファンを大切する彼らは、10月に東京ドーム初となる無観客生配信ライブを実施した。これは、これまでこの地で何度も公演を行ってきた彼らだからこそなし得た試みともいえる。また、今年も無観客配信ライブ『Kis-My-Ft2 LIVE TOUR 2021 HOME』を開催し、なかなか会うことができないファンの心に寄り添った。

 さまざまな記録を残しながらも、夢をかなえしっかりとファンの記憶に刻まれるような活躍をみせてきたKis-My-Ft2。時々不器用で、情けないところも垣間見せるけど、いつも全力で、にぎやかで、なによりステージにいるときは最強のアイドルでいてくれる。かつて、中居は彼らの好きなところを「ちょっと足りないところ」と答えた。そんな愛らしさを武器に、7人の旅はこれからも続く。ため息が歓声に変わる日を信じて。

 後編では、メンバーそれぞれの魅力にスポットを当てる。

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