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【Vol.2】「プデュ2」でJO1に続け!『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』 プライドをかけたポジションバトル、波乱と名演

#7 ポジション評価後半 チームで支え合い成長、1位に輝く練習生は…

【ボーカル】Official髭男dism『Pretender』
Official髭男dism『Pretender』をパフォーマンスするのは、「Officialチャレ団dism」チームです。リーダーは松本旭平(まつもと・あきひら)、センターは高塚大夢(たかつか・ひろむ)に決定します。一同は練習に励みますが、自分たちのことで手一杯となり周りが見えていない状況に。トレーナーの青山テルマからも「デコボコでもいい部分はあるんだけど、気持ちが1つじゃない」と指摘されます。もともと大人しい性格の福田歩汰(ふくだ・あゆた)が感情表現をうまくできなかったり、センターとして難しい楽曲に挑む高塚が壁にぶつかったりと苦悩が続きました。
そんな彼らの悩みを取り除いたのは青山。部屋を真っ暗にして歌うトレーニングで、メンバーたちに、自由に声を飛ばす重要性を説きました。「全部今持ってる不安とかストレスとか、自分の声で消していってほしい。何で歌いたいのか、何でマイクを持っているのかっていうことだけを考えて、この声を誰に届けたいのかっていうのを想像しながら遠くまで届けてほしい」と訴えます。こうした経験で“心の底から歌を楽しむこと”に気づくことができた4人。気持ちも充実した状態で本番を迎えることができました。
ステージでは、センターの高塚を中心に4人が美しいハーモニーを響かせます。別室で見ていた他の練習性も、その完成度の高さに驚きの声を上げました。チーム内で1位となった高塚は「この結果を意味のあるものにして、これからもっと自分は成長するから、自信とか糧にしていきたいと思ってます」と謙虚に語りました。
【ラップ】KEN THE 390 feat. R-指定, 般若『Overall』
「這い上がる」という意味の「Crawl up」と名付けられたチームは、KEN THE 390 feat. R-指定, 般若の『Overall』に挑戦。脱落圏内のメンバーがそろっているため、チーム名のごとく、自作リリックのテーマは「這い上がる」に決定しました。リーダーの中野海帆(なかの・かいほ)が中心となってサビのフロウ(歌い回し)を考えます。その印象的なフロウは、村松健太(むらまつ・けんた)が「頭にずっと残ってる。何でこれ思いつくの? 天才か何かなんじゃない?」と驚がくするほどでした。
ダンスでも魅せたい4人は、トレーナーのKENZOのもとへ。パフォーマンスを披露したあと、井筒裕太(いづつ・ゆうた)は「グループとしての成長が見えてない。ずっとそのモヤモヤが消えなくて……」と、涙を流しながら語りました。胸中を吐き出したことで、全員が前を向くきっかけとなります。また、トレーナーのKEN THE 390にフリースタイルバトルを挑む一幕も。当然のことながら返り討ちにあい、その格の違いに「すごすぎる」と感嘆の声を漏らすことになりましたが、最後まで積極的なレベルアップに励みました。
迎えた本番ではアップテンポのリズムのなか、息もつかせぬ怒涛のラップを展開します。加えて、第1回順位発表式で1位に輝いた木村柾哉(きむら・まさや)に対して、村松が「打倒マサヤ 起こすマサカ」と宣戦布告ともとれるライムを披露。大いに会場を盛り上げました。センター&リーダーを務めた中野が1位となり、井筒は2位となり悔しさをにじませつつも、「みんな頑張りましたね」と晴れやかな表情を浮かべました。
【HIDDEN/ダンス】BTS『Dynamite』
「HIDDEN」を選んだ「コワイモノシラズ」チームは、BTSの『Dynamite』をパフォーマンス。センターは尾崎匠海(おざき・たくみ)、振り付けは福田翔也(ふくだしょうや)が担当し、“彼らだけ”の『Dynamite』を作り上げていきます。しかし、指導するKENZOは「これセンター匠海なんだ? 全然目立ってない。もうちょっと魅せる部分を作らないと」ときっぱり。ほかのグループのメンバーからも「センターが目立っていない」と指摘を受けました。そこで、「浪速のプリンス」チームでセンターを務めた経験がある後藤威尊(ごとう・たける)が、「常に自分を見ろって感じで自分を見てほしい」とアドバイス。自己表現を課題に練習に励みました。
殻を破れずにいた尾崎に、トレーナーの仲宗根は「まだカッコつけている。新しい自分に出会える努力をしてほしい」と要求。「私はあなたのカッコよくない部分が大好きです」と、自分をさらけ出すことの大切さを説きます。そんな彼女の言葉に「振り切ってできない自分がいた。それが今日(思いを)吐き出せて、ありのままでいこうと思いました」と吹っ切れた様子の尾崎。果たしてパフォーマンスはどう生まれ変わったのか。
いよいよ迎えた本番。尾崎はスタートから全力で挑み、センターとして恥じることのないパフォーマンスを見せつけました。それに触発されたのか、全員で一丸となり、ポップでキュートなダンスを惜しげもなく披露。そして、投票ではダンスに定評のある福田を抑え、尾崎が1位となります。最後は円陣を組み「やりきった」「ほんまに最高のチーム」と称え合い、ともに成長できたことを喜びました。
【ボーカル】いきものがかり『さよなら青春』
「うたうたいばかり」チームは、いきものがかりの『さよなら青春』を歌います。メンバー5人中4人がメインボーカルを経験しているため、センター決めに苦労しましたが、阪本航紀(さかもと・こうき)が担うことになりました。しかし、トレーナーの菅井から、歌が人工的に感じると指摘されます。歌詞に込められた思いについて“事務的”な考えをする阪本に対して、「ナンセンス。あなた、歌に向いてないわ」とばっさり。「あなたたちなら、もっとできます。ここが一番下手くそだけど、鍛えれば一番うまくなると思っている」と“菅井らしい言葉”でエールを送りました。
続くトレーニングでは、阪本に「やっぱりソウルがないとダメだよ!」と伝え、指導にも熱が入ります。それに応える彼らのパフォーマンスを見た菅井は「問題ない」と合格点を与えます。ただし、「きれいな音楽だけをやろうと思わないで」と最後に注意を促しました。トレーニングを終えた阪本は、達成感を感じて目をうるませます。一方、リーダーの笹岡秀旭(ささおか・ひであき)は「本番、僕らが出すべきものが、今みたいなモノなのかな」と確かな手応えを感じていました。
ステージでは、椅子に座り純粋に“歌だけ”で勝負した5人。桜が舞い散る演出の中、感情いっぱいに歌い上げ、見届けた国民プロデューサーから万雷の拍手が贈られました。センターの重圧を押しのけ、充実のパフォーマンスを披露した阪本が1位に。メンバー全員と固い握手を交わし、「いいチームだったし、みんな一生懸命。最高の思い出になりました」としみじみ語りました。
【ダンス】SEVENTEEN『舞い落ちる花びら(Fallin’ Flower)』
そして最後に、SEVENTEEN『舞い落ちる花びら(Fallin’ Flower)』を「BUDDIES」チームが踊ります。リーダーは振り付けも兼任する木村で、センターは小池俊司(こいけ・しゅんじ)に決定しました。順風満帆のスタートかと思われましたが、小池の消極性が目立ちました。トレーナーのKENZOは「その場所でスペシャリストとして置かれるのであれば、もっと力を発揮すべきだね。それができないんだったら、センターなんてやめちまえよって俺は思う」と厳しい言葉をぶつけます。
フォローに入った木村は、小池に改めて、なぜセンターをやりたかったのか問いかけます。すると小池は言葉を詰まらせつつ、「一番前で踊っている人がカッコいいなと思ってた」とセンターにかける思いを打ち明けました。これをきっかけに積極性が生まれた小池。次のKENZOのトレーニングでは、気持ちを全面に出してパフォーマンスを披露し、KENZOは「自分が一番になるんだっていう気持ちはどこかに置いてほしい」「いいじゃない。俊司がセンターの意味があるんじゃないか」と言葉を送りました。
本番ではステージをいっぱいに使い、哀愁あるメロディーに合わせてシンクロしたダンスを披露。手の先まで感情を込めた踊りを見たKENZOはスタンディングオベーションで讃えました。そして“絶対王者”の木村を抑え、1位になったのは小池。安堵の表情を浮かべつつ、「自分自身だけじゃ変えられない何かがいっぱいあった。いろんな人たちに支えられてこの1位を獲れた」と感謝していました。惜しくも2位となった木村は「悔しい反面、うれしい気持ちもあった」とし、センターの大役を果たした小池に拍手を贈りました。

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