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「ムカつくことがたくさんあった」コンプラギリギリの反骨精神を歌詞に込めるVTuber、Kotoneの信念
VTuberになってセルフプロデュースの難しさを痛感
Kotone難しいことが多いですね。例えば、数多く居るVTuberの中で自分を見つけてもらうためにはどうしたらいいかとか。VTuberは、マネージメントからプロデュースまで、自分自身で全部やらなければなりませんからね。でも、自分が頑張れば頑張るほどファンの方がついてきてくださるので、そこは楽しみながらやりがいを感じています。
――セルフプロデュースするにあたってのこだわりは?
Kotone歌においては、アイドル感を出しているVTuberが多い中、反骨精神がある私は、世の中の理不尽や、日々みんなが感じている少しマイナスな部分を全面に押し出した音楽を作っていること。配信面では、ファンの方との距離をできるだけ近くなることを意識しています。アーティストというよりはクリエイターに近いですね。でも、もともとそういうことが得意だったので、やりがいを感じる仕事のひとつです。
――YouTubeの視聴者は、海外の方も多いと聞きました。
Kotone視聴者の56%が日本で、44%が海外です。アジア、インドネシア、アメリカなど、いろいろなところに信者さんは散らばっていますね。きゃりーぱみゅぱみゅさんが海外でも評価されているように、海外の方は今までにないステージや音楽というものに、アンテナを広げているイメージです。
――海外の信者さんとコミュニケーションをとることも?
Kotoneそのほうが楽しくていいですよね。配信では英語でお話をしたり、英語のカバーを歌ったり。海外の方にも喜んでいただけるように頑張ってます。
尖った言葉や汚い表現を、コンプラぎりぎりにアレンジ
Kotone私は性格がひん曲がっていて、世の中に対して文句がすごくあるんですよ。それを、全部歌詞に落とし込むのがモットーです。「Autonomy」やカップリング「今回の騒動につきまして。」も、今、世の中で蔓延していることをテーマに、口にはできない気持ちを歌詞に乗せています。
――作詞家とはどんな打合せを?
Kotone私の頭に浮かぶ言葉が、とにかく尖っている表現や汚い言葉が多いんですよ。なので、私のことをよく知っていて、コンプラ違反を判断して、うまく歌詞として文章にまとめてくれる方の力をお借りしています(笑)。
――作家の起用もご自身で考えるそうですね。どのように選んでいるのですか?
Kotone例えばミュージックビデオのイラストレーターさんは、この3月に高校を卒業した方なんです。まだお仕事の経験がない新しいクリエイターを発掘して、いろんなディスカッションをしながら、切磋琢磨してやっていくのが好きなんです。
――楽曲についてはどんなこだわりを持っていますか?
Kotoneロック調でアップテンポな曲をみなさん好きだと言ってくださるので、ライブで乗れるような曲にこだわっています。