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胸の谷間に試験容器を…不妊治療のリアルを描く漫画に共感 「一体何をされるんだろう…不安と恐怖心でいっぱい」

どうして私が…不妊治療は1人で“抱え込まず”“抱え込ませず”

――旦那さまも本作の制作に協力的だったのでしょうか?

目野真琴 連載当初から夫には何書いてもいい、と言ってくれたので赤裸々なことも描きました。また、単行本では、当時の日記や夫の記憶、想いを照らし合わせて描くと共に読者に何を伝えたかったか、ということをもう一度最初から考え直し描きました。

――治療を受けた日々を振り返って、今、率直にどんなお気持ちですか?

目野真琴 不妊治療を中心に生活しなければならないのはしんどかったな、と。私の場合は、仕事の時間をわりと自由にできる職業ですが、そうでなければもっと大変だったと思います。また、不妊治療は「赤ちゃんができるかも」という想いもありますが、気が緩むと「無理だ」「もうやめたい」「どうして私が」と考えてしまうので、「頑張ろう!」という気持ちを持ち続けるのは大変でした。

――不妊治療の保険適用拡大が掲げられるなど、環境は少しずつ変わってきているように思います。治療経験者としてどう思われますか?

目野真琴 不妊治療の保険適用拡大は喜ばしいことだと思います。金銭面の負担はやはり大きかったです。少しずつ変わるには声をあげていかなくてはダメだと思うので、自分も意識していきたいと思います。

――経験者として、社会に対して願うことはありますか?

目野真琴 不妊治療の保険適用拡大のほか、子どもを産みやすい環境づくりも大切なのではと思います。また、産科の減少も気になりますし、夫婦で安心して子育てができる環境(育休)や子どもがいても働きやすい環境などについても、もっと整備が必要ではないかと思います。

――本作を通して伝えたいことは?

目野真琴 不妊治療は出口が見えなくて辛い、とよく言われますが本当にその通りだと思います。でも、そのしんどさを1人で抱え込まずにいてほしいです。

――現在、「不妊治療」をしている方や検討されている方にメッセージをお願いします。

目野真琴 私はよく子どものことで誰かと比べられたり、自分自身も比べ落ち込んでいました。何度も言いますが、不妊治療は“1人で抱え込まず”“抱え込ませず”だと思います。
漫画『構わないでくれ、今日は妊活って気分じゃない。』

発売元:講談社
価格:1000円(税別)

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