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『24』なぜ今リメイク? 「日本ドラマの仕組み超えた“2クール交渉”」制作P語る権利獲得の舞台裏

米FOX「とても合っている」とお墨付き、唐沢寿明に託した想い

『24』の肝となるのが、キーファー・サザーランドが演じた主人公のジャック・バウアーだった。その存在感が作品をけん引しており、彼があってこその『24』でもあった。日本版を演じる唐沢は、数々のリメイクドラマでも主演を務めてきている。

「演技力は当然ながら、『24』というタイトルに負けない存在感、カリスマ性、リーダシップがないと難しい。それと同時にアクションに説得力があり、ジャックの持つイメージに合う俳優さんは、そんなに多くないのではないでしょうか。唐沢さんが『24』の大ファンと知ったときに運命だと思いました。米FOXからも、とても合っていると非常にポジティブな反応が返ってきて、海外の人から見ても納得感のあるジャックであることは我々の自信になりました」

 日本版はかなり初期の段階から、20世紀FOXと共有するコンセプトデザインが完成しており、世界観の作り込みのイメージが早くから出来上がっていた。それを唐沢に見せて、プロデューサー、監督とともに具体的なキャラクターのイメージを一緒に作っていったという。

「唐沢さんは、我々の思いを真摯に受け止めて、ジャックをどう作っていくかを一緒に考えてくださいました。ジャックは何度も国を救いますが、ヒーローに描かれているわけではなく、父であり、夫であり上司。どこにでもいそうな一面を持っています。そんな普通の人でもある役どころと、唐沢さんらしさが絶妙にマッチしていると思っています」

 すでにTwitterでは、初回放送を待ちわびているファンの様子がうかがえる。神田氏は、「視聴者がリメイクを厳しい目で観るのは当たり前ですし、ファンの拒否反応もあると思います。でも、食わず嫌いにならず、まずは1話、観ていただきたい。ファンの方を裏切らない作品になるようプライドを持って作っています」と熱く語りかける。

 国境を超えた世界的大ヒット作のパワーが、日本版でどう花開くか。期待が寄せられている。

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