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どきどきキャンプ・佐藤満春、“オードリー支える”裏方で才能開花 多様化の時代にあった芸人の生き方
影の薄い存在に光を当てる『アメトーーク!』は芸人の救世主「救われた芸人は多いはず」
佐藤満春 彼はその辺すごく寛容で、僕がやりたいことを許してくれる人なんです。どきどきキャンプも彼が(『24』のジャック・バウアーのモノマネで)目立ってくれたおかげで世に出られたところはあったし、彼にはすごく感謝しますね。コロナ禍以降、ライブもできないので一度も会ってないんですけど(笑)。
──『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の“じゃないほう芸人”として出演されたこともありました。
佐藤満春 あの企画に出た芸人は世間的には「かわいそう」みたいに見られてたかもしれないけれど、僕としては影の薄いほうに光を当ててくれた、すごくありがたい機会だったと思っています。影が薄いのだってアイデンティティであり個性だし、あの番組に救われた芸人は多いはずです。それに子どもの頃から影の薄い人生を送ってきて、小中高大とトイレ滞在時間が極めて長かったことが今の活動にもつながっている。『アメトーーク!』にはそれこそ“トイレの神様芸人”や“掃除大好き芸人”で呼んでいただいたこともあって、トイレ関係の活動を広く知ってもらえるきっかけにもなりました。
──芸人、構成作家、そしてトイレ博士と3つの肩書きを手にしたと。
佐藤満春 はい。ただトイレに関しては仕事ではなくてライフワークだと思っています。正直、お金にならない活動もぜんぜんあります。日本はトイレ先進国でどこもかしこもどんどんトイレがキレイになっていきますが、やはり問題は残っていますから。
──トイレの伝導師としての目標を教えていただけますか?
佐藤満春 究極の目標は小学校でトイレに行くとからかわれるという、日本に根強くある悪しき風潮をなくすこと。これは明らかに大人の責任で、トイレの話をすることをタブー視したり、トイレ掃除を罰ゲームのように扱ったり、そういう状況を1日でも早く打破しなればと思っています。親になったことも“便育”を考える大きなきっかけでした。息子は今7歳なんですが、彼が小学生の間に問題が解決できなかったとしても、未来の子どもたちのためにトイレの話にフタをせず、水に流さず、エンタテインメントを通してどんどん発信していきたいですね。
(文/児玉澄子)
書籍『トイレの輪〜トイレの話、聞かせてください』
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