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難病発症した女性ボーカル、活動休止の絶望から再起するまで「全力で病気ごと生きてやろう」
同時期のコロナ禍で実感、「普通に生きていても、人生何が起きるかわからへん」
【人生ダメ子さん】そうですね。ちょうど僕が入院した少し後に、新型コロナウィルスの騒動が起こりました。今まで普通に健康だった人でも、コロナのせいでライブができなくなったり、仕事がなくなったりしているわけですよ。その時、「普通に生きていてもこんなことになるし、人生何が起きるかわからへん。常に新しい活動の仕方を視野に入れながらやってかなあかん」と思いました。
――たしかにそうですね。
【人生ダメ子さん】僕は今、これまでとは違った、新しい形で音楽をやろうとしています。その意味では、「人間って、死ぬまで可能性のカタマリやな」と思うんです。たとえばファンの皆さんが、今の僕を見て「病気になっても音楽をやろうとしているヤツがいるんだから、俺も頑張ってみようかな」と思ってくれるのなら、僕は音楽を続けていいんやなと思って。結局、続けるのが一番大事かなと思っています。
「全力で病気ごと生きてやろう」、明るく生きる決意と工夫
【人生ダメ子さん】自分の人生って、他の誰でもない、自分にしか生きられないんですよ。だったら、「病気も含めて自分の人生や」と思えた方がラクになれるし、病気やからこそ発信できることもあると思って。今の僕はライブで激しく暴れることはできないけど、歌うことはできるので。曲調を変えたりすれば何でもできるから、病気ごと生きる工夫をしようと思っています。
――工夫、いいですね!
【人生ダメ子さん】しんみりするより、しんどくても明るく生きた方がいいですから。たとえば、「ステロイドを投与すると太りやすい」と聞いたら、「それなら、太りやすくならない食生活について研究しよう」とか。実際、ステロイドを飲むようになったおかげで、”痩せる食事”に詳しくなりました。転んでもただでは起きないですよ(笑)。
バンドでのラスト配信ライブで「しぶとい病人の音楽届ける」
【人生ダメ子さん】僕が病気になって、なんて声をかけたらいいのかわからん人もいたと思うけど(笑)、今回のようなことになって「それはそれで面白そうやな」と受け入れてもらっています。付き合いが長いメンバーは特にオロオロすることもなく、「無理はあかん。今後のことはゆっくり休んでから決めよう」と言ってくれました。僕はホンマに、人に恵まれていると思いますね。
――8月28日には、バンドでのラスト配信ライブを行うんですよね。
【人生ダメ子さん】ライブはパソコンの画面越しになりますけど、アーティストの顔がゼロ距離で観られますし、家で観ているのにライブ会場にいるかのようなクオリティのものを提供したいと思っています。これがバンドとして最後のライブになりますが、その後は人生ダメ子としてのソロ活動を考えていて。もちろん今まで一緒にやってきたメンバーとは、今後も何かしらの形で関わっていけたらと思っています。
――では最後に、その配信ライブに向けて、ファンの皆さんに伝えたいことは?
【人生ダメ子さん】みんなに「観て良かった」と思ってもらえるだけのライブを作り上げたいし、「ダメ子はやってくれるな」と思ってもらいたいです。そして、どんな状況になっても諦めないヤツがいて、そいつがどこまでやり続けられるのかをお客さんに届け続けたいです。皆さん、しぶとい病人の音楽を聴いてください!!
ぼくたちのいるところ。ラスト配信ライブ
ぼくたちのいるところ。ラストライブを堺ファンダンゴにて配信限定、無観客ライブにて開催。
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