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引退後のおひな様がハジけすぎ? “名古屋のおばちゃん”発案の『福よせ雛』で地域活性
中国やヨーロッパでも人気、有名になったがゆえの問題も
「特に中国系の方に人気。赤と金の衣装が多いので、中国でも好まれるようですね。『ハウマッチ?』と言われることがとても多いです(笑)。また、昨年からフランスの方々に人気が出て、ヨーロッパ実行委員会ができたんです。今、おひなさんたちはベルギーに行っているようです」
ひな祭りの時期には各地でイベントが行われるが、どこも似たり寄ったりになりがち。吉野さんは、「それでは飽きられてしまうので、どこの町でも見に来てくれる方の減少に頭を悩ませている」と語る。そんな悩みを解決した『福よせ雛』は、各会場ごとに1,000体以上、全体で数万体(年により変動)を展示。ボランティアスタッフたちが、その年ごと、会場ごとに様々な趣向を凝らすため、毎年楽しみに訪れる観覧客も多いようだ。
ただ、吉野さんによると、成功して有名になったがゆえの問題点もあるとか。
「観客増員のために『福よせ雛』を真似し、勝手に似たものを作られるところがあるのも事実です。しかし、形だけを真似てもお雛様たちの思いは伝わりません。だから私たちは、そのようなところには『みんなで一緒に活動しませんか?』とお誘いしているんです。一番大事なのは、理念の共有。自分のところだけで活動するのではなく、色々な地域の人々がおひな様を中心に交流・協力し、手を取り合って活動していくことが大事であると考えています」
「毎年色々なことが起こりますが、すべて次年度にいいようにつながってきました。各地の『福よせ雛』たちも、皆さんを待っています。一年に一度、笑うおひなさんに会いに来ていただけたら嬉しいです」
『第9回 福よせ雛』
※日程は開催地によって変動。詳しくは公式HPを参照。
『福よせ雛』公式HP(外部サイト)
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