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ORICON NEWS
【コミケ95】サークル参加者には定番化、無料サービス「だいしゃの王様」とは?
無料で30分間の台車貸し出し、参加者の必須サービスに
本サービスはコミケの出展者が頒布物を搬入する時や撤収の際に役立つ。同人イベントにおいては個人の出展者が荷物の搬入搬出作業(荷物をクロネコヤマト便やゆうパックで送る作業)を行う必要があり、サークル参加者にとって荷が重い作業だ。特に、日ごとに参加ブースが入れ替わるコミケでは重宝されている。頒布物をゆうパックやクロネコヤマト便の受付まで持って行く人が多い。また、撤収時のごゴミ捨てにも大活躍していた。
実際『刀剣乱舞』のアクセサリーの販売で出展していた30代の女性は「初めて利用しました。大手さんは台車を買っても良いと思うのですが、ダンボール一箱だけだともったいないので。台車の送料のことを考えるとありがたいです。参加サークル限定ですので手続きも混まないのが何よりです」と語る。40代の男性も「コスプレの衣装を着たまま撤収作業をするので、台車があると助かります」と重宝しているのが伺える。
初日だけで500人が利用! 3日間で1200人を超える勢い
主催者「競合であろうとなかろうと単純に同人業界を盛り上げたい」
「だいしゃの王様」サービス誕生からの変化を尋ねると、「最初は5台の台車購入から始まったサービスでした。丸1年で150台強まで追加導入と、正直ここまでになるとは思っていませんでした。男性も非常に多く、“荷物が多いにも関わらず配送や移動手段の部分において台車を持ち込めず困っている”というのが窺えました。また、紙が重いので同人誌サークルを想定していたのですが、コスプレイヤーのニーズが非常に高いこともわかりました」と、サークル参加者の悩みに合わせてフレキシブルに展開しているようだ。
今後のサービス展開に関しては、「ボランティアの域を超えてしまっているので、このままの形では正直厳しいという状況です。今後については、まだ決まっていませんが、アレンジを加えてどうにか継続をしたいと考えています。今後サービスを継続するかは未定ですが、継続する場合にはコスプレ系サークルにも目を向けたいと思います」と現状のサークル参加者のニーズに対して前向きな姿勢を示していた。