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6人になった関ジャニ∞、見たことのない姿で届けた新生宣言と渋谷へのエール

WANIMA書下ろしの新曲は、新生・関ジャニ∞宣言であり渋谷へのエール

 アンコールの最後で披露された新曲「ここに」は、きっと、関ジャニ∞の代表曲になる。それほど、力強くて、優しくて。大切な人との別れを経験したことがある人なら誰にでも、“刺さる”曲だ。この曲は、「渋谷すばるがジャニーズ事務所を退所する」ことを踏まえ、WANIMAが新生・関ジャニ∞のために、書き下ろしている。逆に言えば、渋谷がジャニーズ事務所を辞めるという決断をしなかったら、この曲はこの世に誕生しなかったことになる。

 デビューから1年足らずで、メンバーとの別れを経験したせいだろうか。関ジャニ∞には、“また逢えたら”と、未来の再会を願う歌がとても多い。9月21、22日の台湾公演の際、中国語で披露された「無限大」には、“いつしか遠く離れても 確かな絆は途切れない”という歌詞があるし、メンバーで歌詞を書いた「All is well」は、“また会えるかな いつまでもこのまま”という渋谷のパートで始まる。高橋優が楽曲提供した「象」は、サビで“10年後またここで会おうよ そんときは今よりずっと笑っていよう”と歌っている。

 「ここに」は、6人の関ジャニ∞が「俺たちはいつもここにいる!」とエイターに向かって新生関ジャニ∞を始めることを宣言する一方、たった一人でロックと格闘していくことを選んだ渋谷すばるへのエールのようにも聞こえる。ライブでは、安田と錦戸が順番に歌うサビ始まりの後、「ラララ」のメロディをエイターに歌わせた。全力で、前のめりになりながら、でもエイターも巻き込むことも忘れずに、心を込めて歌う6人。「Hey!!」という掛け声に短いフレーズで応えていくコール&レスポンス的な展開も挟んで、最後の最後で、最初にコーラスした「ラララ」と同じフレーズに、こんな歌詞が乗った。

“また逢えたら歌おう”
“また逢う日を歌おう”

 そのとき、あの会場にいた誰もが“渋谷すばる”を思った。どこの誰かじゃなく“君”に届け!と――。

(文:菊地陽子)

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