アイドルの最終兵器・King & Prince、コンサートで見えたジャニーズ“勝利の方程式”

グループが人気を得る指針は“パフォーマンスを生で見たいかどうか”

 ただ、King & Princeの「シンデレラガール」に関しては、KAT-TUNの「Real Face」以来の、サプライズ成功曲だったと断言していいだろう。それほどこの曲には、あらゆる世代の“女子”が「こんな曲を待っていた!」と思えるような、“懐かしさと新しさ”がある。

 手軽で簡単に音楽が手に入るようになったこのご時世、アイドルグループが人気を得るための指針の一つは、確実に“パフォーマンスを生で見たいかどうか”だ。歌割やフォーメーションが複雑で、フルコーラスで歌えば6人それぞれに見せ場のある「シンデレラガール」は、生で聴くとでより彼らの魅力に触れることができる。King & Princeはファンのことを“ティアラ”と呼ぶが、この曲が新しいのは、自分たちのことを歌うのではなく、ファンのことを歌っていることだ。「シンデレラガール」は、「ファンがいるから僕らがいる」と、ファンファーストの目線で歌う“おもてなし曲”なのである。
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ジャニーズ事務所がこの50年の間に培ってきた勝利の方程式

 世間はいつも、“ヒットの方程式”を探りたがるものだ。King & Princeにとって、それは何か? 6人がデビューまでにそれぞれ逆境を乗り越え、歌もダンスもどこに出しても恥ずかしくない実力をつけていること。日常から遠く離れ、夢の世界へと連れて行ってくれること。ファンタジックだけれど子どもっぽくはなく、大人の男性も納得するようなメジャー感とパフォーマンススキルがあること。“懐かしさと新しさ”の両方が感じられること。6人の仲が良く、お互いをリスペクトし合っていること。それぞれのキャラクターが立っていて、平等感があって、一人一人に見せ場があること…。彼らのデビューコンサートには、ジャニーズ事務所がこの50年の間に培ってきたすべての勝利の方程式が組み込まれていた。

 時代は変わった。現代のアイドルは、“自分がやりたいこと”よりも“ファンが喜ぶこと”を優先させる。ファンが喜ぶあらゆるスキルを持った上で、たくさんのサプライズを仕掛けてくる。2018年の今、最先端のアイドルが見せてくれる“非日常”は、あまりにも甘美だ。

(文:菊地陽子)

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