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嵐“ワクワク”学校をレポート 5人の先生の授業風景は?
史上初の5年連続、5大ドームツアーも発表
スタートは2011年の震災後 今年も収益の一部を寄付
もともとは2011年の震災後、コンサートで電力を使うよりもみんなでエコや環境について学ぼう、という趣旨でスタートした『嵐のワクワク学校』。今回はそのチケット代とグッズの収益の一部が、熊本地震で被災した人々へ寄付されるという。単なるチャリティーイベントではなく、“いま自分にできること”を学ぶことで被災地とつながってきたイベントだ。6回目である今年は、嵐先生の助手としてジャニーズWESTを招き、5人それぞれが“毎日がもっと輝く5つの自由研究”を発表。これから夏休みを迎える子どもから日々を懸命に生きる大人まで楽しめるテーマを並べ、コンサートでもトークライブでもない、嵐による授業ならではの楽しさをあらためて教えてくれた。
二宮の演奏、大野の包丁さばき、相葉のぞうきんがけにドームが沸いた
続く大野智先生の発表「魚をより美味しく食べる方法」は、巨大なプールに船を浮かべ、櫻井翔と大野の釣り対決からスタート。釣った魚をより美味しく食べるため、和食の達人に包丁さばきを教わってきたという大野から、出演者全員に梅じそ鯛茶漬けが振る舞われた。
そしてもっとも体育系な授業となったのが、相葉雅紀先生の発表「体幹」。小学生とのぞうきんがけレースに汗を流し、VTRでは、訪れた青山学院大学の陸上チームとともに腹筋を鍛え、ついには場内の人全員に早く走るための体操を伝授。笑いと運動の両方で、ファンの心と身体もほぐされた。
櫻井はロマンティックな星空デート、松本は観客を巻き込みアドバイス
そしてラストは、どことなく学級会のような和気あいあいとした雰囲気が漂う松本潤先生の発表。「運ってなんだろう?」という一見、難しいテーマではあるものの、くじびきで選ばれた観客と大野の共通点を探したり、実態のない“運”というものにどんどんリアリティを与えていく。さらに観客から集まったネガティブエピソードをポジティブ変換するコーナーでは、ある観客が投稿してきた紙が飲食店の無料券だったことに触れ、「先生、こういうのは持ってて欲しかった!」と声を大にして、それこそが運を下げる!とアドバイスを送った。
投票で1位に選ばれた研究は? 嵐ならではのイベント
まさにこの『嵐のワクワク学校』は、音楽番組やドラマはもちろん、バラエティ番組や報道番組にも果敢に取り組み、実績をあげてきた嵐だからこそ実現できるイベントにほかならない。ライブ感あふれる気転と人々を引き込む力には、誰にも真似できない説得力と楽しさがある。そして何より、5人が信頼しあい、心底楽しんでいる雰囲気が、見ている者すべての心を解きほぐすのだ。この日のラストで校歌「ふるさと」を観客と合唱する彼らの姿に、『嵐のワクワク学校』の存在意義を強く感じた。