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“試練”を超えたSexy Zone コンサートで見せた完全体

パフォーマンスで見えた5人それぞれの個性

 “5人で完全体”であることは十分にアピールされたライブだったが、個人個人のパフォーマンスやMCにも、特筆すべき点は多かった。

佐藤勝利演出力も発揮 末恐ろしい不動のセンター
 絶対的エースの佐藤勝利は、登場した瞬間から巨大な宝石のような輝きを放ち、伸びやかな歌声にはさらに情感が加わり、言葉の奥にあるものを伝えていく。今回のライブの構成のほとんどは佐藤が考え、メンバーに相談しながら構築していったという。メンバー一人一人の見せ方からグループとしての見せ方まで。プロデュース力にしても責任感にしても表現力にしても、末恐ろしい19歳である。
→“勝利”の名前入り新曲はジャニー氏が命名

中島健人ジャニーズ屈指のアイドル美学を貫く
 中島健人のすごいところは、歌うときも踊るときも投げキッスするときも、自分に注がれる視線をすべてキャッチして、そこに愛情を乗せて瞬時に送り返せることだ。どんなときも、「君を見ているよ」「俺から目を離すな」というメッセージを、その視線から指先から発信し続ける。一方で、バラードを歌うときは、歌うことに集中したり。ジャニーズ広しといえど、“アイドルの美学の貫き方”に関していえば、彼は間違いなくトップクラスだ。→映画“黒崎くん”台湾での公開決定

菊池風磨ボーカルで牽引 挑発するセクシー担当
 常に少し危険な香りを漂わせている菊池風磨は、そのツンデレな言動で、グループのセクシーさに深みを与えている。フードやハットの小道具を効果的に使いながら、ダンスでは割れた腹筋を見せたり、“挑発するセクシー”部門を一手に引き受ける。その挑発はメンバーにも及んでいて、マリウスに愛あるダメ出しをして、闘争心に火をつけたり。ちょっとした不良性を漂わせつつ、ボーカル面ではメンバーを牽引する役割を担う。音楽センスの良さも含め、女の子はもちろん、男が惚れる男でもある。→リハーサルはノーパンで余裕

松島 聡少年から男へ変わる 頼もしい気概
 松島 聡のグルーヴ感と跳躍力が一体となったダンスは派手で個性的。前半のダンスバトルでは、誰よりもセクシーな腰つきで決めたが、ピュアな少年から男に変わった瞬間のようなギャップにドキッとする。マリウスとの2人曲「Sweety Girl」の最後、マリウスの大きな背中に乗ったり、ゲスト席にいたKis-My-Ft2・二階堂高嗣とA.B.C-Z・河合郁人の前を通るときはペコペコお辞儀したり、年下に甘えたり先輩にちょっと萎縮したりする可愛いシーンは数々あれど、要所要所で「自分がSexy Zoneを盛り上げて行く」気概が垣間見えて、頼もしかった。→地元・静岡公演に「嬉しい!」

マリウス葉紳士な末っ子 予測不可能な面白さ
 マリウス葉の成長も驚異的だ。歌やダンスのスキルが上がっていることはもちろん、「Real Sexy!」で中島とキス寸前(コントかも?)まで行きそうになり、照れて中島を叩く仕草をしたり、年下らしい“甘えワザ”でメンバーからの愛情も独り占め。「フレッシュさでは誰にも負けない!」と言い切る強さを持ち、英語での曲紹介を決め、「Love Confusion」など大人っぽい曲でも、きちんと女の子をリードできそうな紳士的な雰囲気を漂わせる。16歳になったばかりの彼からは、次に何が飛び出すかわからない。予測不可能な面白さの塊である。→昨夏はジャニーズJr.と夏祭り

『VS嵐』で嵐との直接対決の行方は?

 この日のMCでは、彼らが『VS嵐』(フジテレビ系)に出演することが発表された。同じ5人組で、バレーボールワールドカップ公式サポーターとして結成されたグループ同士が、初めて番組で“対決”する。Sexy Zoneのライブには、ジャニーズJr.の出演も多く、若手グループでありながらちゃんと後輩のことも立てて、ジャニーズのファミリー感を存分にアピールしていた彼ら。ライブ以外のバラエティ番組で、5人がどんな“王道のアイドル感”を見せてくれるのか楽しみだ。
(文/菊地陽子)

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