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日本エレキテル連合、底辺を歩いてきたから…恐いものはなにもない

未亡人朱美ちゃん、白塗りメイクのワケは…!?

──大好きなキャラクターです。そもそもこのキャラが生まれたきっかけは何だったんでしょう?
中野ライブが迫っているのになかなかネタができなかったとき、ファミリーレストランでネタを作っていたんですね。そうしたら、隣のテーブルで細貝さんのような顔をした男性が熟女を口説いていたんです。
橋本朱美ちゃんみたいに顔は白くなかったわね(笑)。
中野そうだね。でも、その光景がほんとに気持ち悪くて。こんなにインパクトがあって脳裏に焼きつくんだからネタにしたいなと思って、家に帰って台本を書きました。
橋本その台本はすごくおもしろかったんですけど、まさか白塗りにするとは思っていなかったので、私はその設定に驚きました。

──なぜ、白塗りに?
中野男が口説いていた熟女の方に狂気を感じたんです。
橋本「そうね、そうよね」って、ずっとはぐらかしていて。
中野その様子がまるでお人形さんみたいだったので、いかに表情を消すか──で、白塗りに(笑)。しかもあのメイク、引き算のメイクなんです。

──えっ!? けっこう足されている感ありますけど、引き算なんですか?
中野ふつうのメイクは立体感を出すために陰影を出すようにするんですけど、朱美ちゃんの場合はそうではなく、感情を消すために印刷感(平面感)を出しているんです。
──なるほど(笑)。もちろんそのメイクもそのまま今回の映画のしんちゃんに反映されていますが、サボテンに襲われるという役どころです。ストーリーについても感想、聞かせてください。
中野いや〜、刺激的でしたね。私たち自身「これ、やっていいの?」ということをするのが好きでやってきましたけど、その私たちが「これ、いいの? ほんとにいいの?」って思うぐらいのシーンがあるんです。放送倫理委員会の方が「ダメよ〜ダメダメ!」って言うかもしれないね。
橋本どうしましょう(笑)。
中野今までの『クレヨンしんちゃん』で一番過激な描写なんじゃないですかね。

──かなり大胆なシーン、ありますからね。
中野ですよね。でも「怖い」と思うのは大事なことだと思うんです。おもしろいとか、いい友情だなとかも大事だけど、怖いという感情を学ぶことも必要。
橋本そうね、大事な感情よね。子どもたちがどんな反応をするのかそれも楽しみよね。

──そうですね。怖さを出すためにアフレコ(収録)ではどんな工夫をしたんですか?
中野何パターンも用意しました。無難なパターン、リアルなパターン、コメディパターン……とか、いくつボツになっても対応できるように保険を作っておこうと思って。
橋本あけみは人形なのでいつも通り「ダメよ〜ダメダメ!」をやっています(笑)。

──「ダメよ〜ダメダメ!」がしんちゃんの映画に残るって、すごいですよね。
中野国民的人気キャラクターのしんちゃんですからね。

エレキテル連合という事務所に所属しているタレント?

──細貝さんと朱美ちゃんは人間観察から生まれましたけど、100以上あるというネタのなかで、中野さんと橋本さんに一番近いのはどのキャラクターなんでしょう?
中野都美子と比呂美シリーズは近いですね。
橋本OLの世界でもほかでもそうですけど、華やかなグループってあるじゃないですか。
中野彼女たちはそのグループには入れなくて、でも、華はないけれど心にはちゃんと花が咲いているような、私たちはそういう人が好きだし自分たちでもあるし。なので、都美子と比呂美は私たちのアバターって呼んでいます。
橋本無器用な人たちって、愛しいじゃないですか。
中野愛しいよね。どのキャラクターもぜんぶ愛していますね。だから細貝さんと朱美ちゃんだけじゃなく、これからももっといろいろなキャラクターを世に出していきたいです。
橋本100以上もキャラありますからね。
中野そうそう。細貝さんも朱美ちゃんも、ほかのキャラクターもみんなエレキテル連合という事務所に所属しているタレントのようなもの。これからも新しいキャラクターは生まれるでしょうし、すでにタイタン(彼女たちの所属事務所)の所属タレントより多いです(笑)。

──100連発とか観てみたいです。また、今後おふたり自身に映画出演オファーがあったら?
橋本今のところオファーはないですけど、チャンスがあるならやってみたいですね。
中野私はともかく、橋本さんにはぜひがんばってほしい。というのも私たちフィフティ・フィフティなんです、ギャラの面も。たとえどちらだけが仕事しても折半なので、橋本さんに銀幕スターになってもらって、そのギャラはフィフティ・フィフティ(笑)。

──(笑)期待しています。今現在、芸能界に数多くのお笑い芸人がいるなかで、トップグループを走っていますが、今後どんなふうに活躍していきたいですか?
中野私たちはトップを走っているとは思っていないんです。今(の注目)は神さまからもらった一瞬の、ほんとに一瞬の輝きだと捉えているので、そこからの反動をこれから楽しんでいきたいですね。
橋本ずっと、これ以下はないってところを歩いてきたので、もう恐いものはないですね。ブームが去ってももとの場所に戻るだけですから。
中野今後、増えるであろうまわりの罵声も気持ちよく楽しもうと思います(笑)。
橋本(朱美ちゃんに戻って)そうね、私たちは昔も今も変わらないわね(笑)。
(文:新谷里映)

映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語〜サボテン大襲撃〜

 父・ひろしの転勤が決まり、春日部のみんなとお別れをする野原一家。引っ越し先はメキシコ。セクシーなお姉さんたちにはしゃぐしんのすけだが、野原家の前に動くサボテンが出現し……。

監督:橋本昌和
キャスト(声の出演):矢島晶子 ならはしみき 藤原啓治 こおろぎさとみ
特別出演:指原莉乃 日本エレキテル連合
2015年4月18日(土)全国東宝系にて公開
(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2015
【公式サイト】(外部サイト)

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