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第11回 コンフィデンスアワード・ドラマ賞

第11回「 コンフィデンスアワード・ドラマ賞」結果発表!

“質の高いドラマ”を表彰する「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」。第11回目となる今回は、18 年1月期の主要ドラマのほか、2クールにわたり放送されたNHK 朝ドラなど、全32作品がラインアップ。視聴者によるドラマ満足度「オリコンドラマバリュー」の結果を参考にしながら、審査員投票によって「作品賞」をはじめとする全7 部門を決定した。
作品賞金曜ドラマ『アンナチュラル』(TBS系)
主演男優賞志尊淳(ドラマ10『女子的生活』/NHK総合)
主演女優賞石原さとみ(金曜ドラマ『アンナチュラル』/TBS系)
助演男優賞井浦新(金曜ドラマ『アンナチュラル』/TBS系)
助演女優賞田中裕子(『anone』/日テレ系)
脚本賞野木亜紀子氏(金曜ドラマ『アンナチュラル』/TBS系)
新人賞清水尋也(『anone』/日テレ系)
受賞者コメント

作品賞: 金曜ドラマ『アンナチュラル』プロデュース 新井順子氏

死を描いた内容であっても悲しいだけの作品にはしたくなかった
作品賞というのは全スタッフと全キャストの力が1つになって受賞できるものなので、みんなの努力が実を結んでこのような賞がいただけて本当に嬉しいです。この作品のテーマは「死と向き合うことで現実世界を変えていく」というものでした。ただ、死を描いた内容であっても悲しいだけの作品にはしたくなかった。温かな気持ちが残り、観て良かったと言ってもらえる作品を目指しました。野木亜紀子さんの素晴らしい脚本、今でも多くの視聴者に愛されるキャラクターを育ててくれたキャストの皆さん、気持ちに寄り添える主題歌を作ってくださった米津玄師さん。そして、真摯に作品づくりに取り組んでくれたスタッフさんたち。みんなの力が合わさったからこそ、数ヶ月経った今でもこうして評価していただける作品になったと思います。ありがとうございました。※ほか、本作プロデュースは植田博樹氏

主演男優賞:志尊淳

役者人生をかけ、覚悟を持って挑んだトランスジェンダー役
主演男優賞をいただきとても嬉しいです。『女子的生活』のお話をいただいた際に、プロデューサーさんと監督さんが「共犯者を探しています」と言っていました。とてもセンセーショナルな内容なので、“これでお芝居ができなくなるかも”“命がけで作品を作っていかないといけない”それぐらいの覚悟で、この役を演じました。原作を読ませていただき、「演じてみたい」という気持ちが強くなった一方で、僕の発信の仕方によっては、トランスジェンダーについて間違った印象を世間の方に与えてしまうかもしれない。責任重大だと感じました。みきという人物は、僕ひとりではなく、スタッフとキャストと全員で作った作品です。ご一緒したカンパニーの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

主演女優賞:石原さとみ

答えのない問いと向き合う時間がとても好きでした
主演女優賞ももちろん嬉しいですが、作品賞をいただけたことがなにより嬉しいです。この作品は30代に入って最初の連ドラでした。20代も、その時々で目標を持ってやってきましたが、30代はとにかく脚本先行、わかりやすくいうと、Twitterのトレンドワードで作品タイトルや役名がトップにくるような。そんな作品を目標にしていたので、それが達成できたのが本当に嬉しかったです。野木さんは1話1話の中にいろいろな問いを与えてくれた気がします。答えのないさまざま問いと向き合う時間がとても好きでした。UDIラボの空間もとても好きでしたし、いつか戻れたら良いなと思っています。

助演男優賞:井浦新

共演者や視聴者のみなさんに育ててもらった役でした
中堂系という役は、監督はじめスタッフ、共演者の方たちと一緒に作っていったので、嬉しさの前にまずは感謝を感じます。背負っているものもキャラクターとしてもかなり強烈な中堂を演じるにあたっては、野木さんの描かれる緻密な台本に自分の芝居がついていっているのかとか、その台本をさらに緻密に映像化しようとする演出の塚原(あゆ子)さんの求めに応じられているのかとか、不確かで不安なままでしたが、SNSで取り上げていただくなど視聴者のみなさまにも中堂系というキャラクターを楽しんでいただけたと聞いて、役というのは、スタッフや共演者はもちろん、視聴者の方々にも育ててもらえるものなのだということを本作で痛感しました。多くを学ばせてもらった役でした。

助演女優賞: 田中裕子

居場所を持たない“にせもの”たちに引きつけられた
坂元裕二さんの原作、水田伸生さん演出、広瀬すずさん主演の『anone』に出させていただき楽しかったです。居場所を持たない“にせもの”たちに引きつけられました。この作品で受賞させていただきうれしいです。ありがとうございました。

脚本賞: 野木亜紀子氏

石原さとみさんの新境地になるようなドラマにしたかった
演出の塚原あゆ子さんとは前からずっと一緒にドラマを作りたいと思っていました。好きな演出家の好きな映像で、好きな俳優さんたちが魅力的に演じてくださり、このような賞をいただくことができて、本当に嬉しいです。また、今回、石原さとみさんの新境地となるようなドラマにしたいと考えていたので、そのさとみさんが主演女優賞を獲ったことにも大変感激しています。法医学ものということもあり、調べねばならないことが多く、リアリティラインをどこに設定するかも苦労しましたが、いつまでも本打ちに付き合ってくれたプロデューサー陣と編成の皆様、調べ物を手伝ってくれた助監督さんや、監修の先生方など、多くの方の協力で、最後まで書き上げることができました。ありがとうございました。

新人賞:清水尋也

この年齢でこの作品を経験できたことに感謝しています
賞をいただけるほど良いお芝居ができたか自分ではよくわからなくて……。そんな評価をいただけたことに驚いています。水田伸生監督、坂元裕二さんのタッグの作品に携われたのはとても名誉なことですし、それをこの年齢で経験できたのは、すごく恵まれた、ありがたいことだと感じています。今作に出演できたことは、かけがえのない財産になりました。水田監督が僕を目で見て、オーディションから選んでくれたことに恥じない活動をこれからもしていきたいです。これからがすごく大事だと思います。そんなチャンスをいただけた作品に心から感謝しています。

コンフィデンスアワード・ドラマ賞とは?

オリコンのグループ会社oriconMEが発行する、週刊エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』が主催。視聴者のドラマ満足度を調査した「オリコンドラマバリュー」(※1)結果と有識者の意見をもとに、“質の高いドラマ”を発表する賞。15年7月よりスタート。

第11回「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」開催概要

名称 「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」
対象作品テレビ東京系と民法キー局の国内制作で、4話以上・そのクール内(今期は18年4月5日以内)に終了する作品。NHK連続テレビ小説、帯ドラマ劇場、2クールにわたりオンエアされる作品などは、終了した時点のクールが審査対象となる。なお、「オリコンドラマバリュー」(※)調査対象エリアの都合により、ローカルのみ放送する作品。バラエティドラマ、ドキュメンタリードラマは除く。(NHK大河ドラマは、19年2月頃発表となる18年度「年間大賞」決定の際に対象となる)
審査員 ドラマに関する有識者とマスコミのドラマ・テレビ担当者
選出方法 @ 【A】審査員の投票により「作品賞」、「主演男優賞」、「主演女優賞」の上位10作品または各10名を決定し、それぞれ上位から順に10〜1点を付与。
A 【B】「オリコンドラマバリュー」累積平均ポイントの上位10作品または各10名に対して、それぞれ上位から順に10〜1点を付与。
B 【A】と【B】の合計ポイントにより上位作品ならびに各俳優を確定。この結果を参考に、審査員によって各賞を決定する。
※「作品賞」、「主演男優賞」、「主演女優賞」以外の4 部門については、審査員投票のみで決定。
受賞枠 作品賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、新人賞(計7部門)
主催 エンタテインメントビジネス誌「コンフィデンス」
※1 オリコングループの調査システム「オリコン・モニターリサーチ」の登録者から毎週、全国約700名の視聴者を対象に、各ドラマの「期待度」「満足度」について、「作品」「主演」「主演以外」「セリフ」「映像」「音楽」「美術」「ストーリー展開」を10点満点で調査。その結果を、過去1年間のデータに照らして偏差値化した。「視聴量」「主演俳優」「その他俳優」「内容」という4項目に加え、Twitterのツイート量を加えた「話題性」の5項目を各1〜20ポイントとし、計100ポイント満点でランキング化している。

プレイバック!「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」歴代の結果

提供元: コンフィデンス

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