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自宅学習の影響も…「教養」テーマにした児童書の需要増 市場はすでに前年超えで出版社に商機

ヒット作の共通点は“親子で楽しめる”こと 子どもが自ら考えて学ぶ「アクティブラーニング」の傾向も

  • 『東大教授がおしえる やばい日本史』(監修)本郷和人/(執筆)滝乃みわこ/(イラスト)和田ラヂヲ/(マンガ)横山了一(ダイヤモンド社)

    『東大教授がおしえる やばい日本史』(監修)本郷和人/(執筆)滝乃みわこ/(イラスト)和田ラヂヲ/(マンガ)横山了一(ダイヤモンド社)

 ランキングにさまざまなテーマで教養を伝える児童書がそろう中、売れ行きが好調な作品を見てみると、ある共通点が見えてくる。「親子で楽しめる」ことと、子供が自ら考えて行動する「アクティブラーニング」という学習方法が活かされていることだ。

 例えば、『小学生なら知っておきたい教養366』は、52のテーマの中から自分の興味のあるページを読み、その後、大人にクイズを出し、解説をするという楽しみ方ができるし、『お金の使い方と計算がわかる おかねのれんしゅうちょう』は、「親子で楽しく取り組める」をコンセプトに、「お買い物ごっこ」のように楽しくお金に親しむことで実践的な学びを定着できるよう工夫されている。

 さらに、『東大教授がおしえる やばい日本史』の売り上げが臨時休校発表当日に前日の約2倍に、翌日には約4倍まで伸びたことを受け、ダイヤモンド社は、「孫と一緒に過ごすための共通話題として、祖父母が歴史という自分が得意あるいは好きな分野の本を購入しているというケースが見受けられる」と分析。「コロナ疎開」なる言葉も登場したが、休校により、急に孫の面倒を見ることになった祖父母が増えたことも、売り上げアップに影響した様子だ。

 いずれにしても、単に本を「与える」のではなく、家で子どもと一緒に過ごす時間に本を「活用したい」と考える保護者が多いということだろう。

「児童書の中では、イラストや切り口を工夫して学びながら笑えるような、おもしろい学習本が売れています。弊社では子供と一緒に親も学び直しができるような本もおすすめしており、実際に書店からの注文も急増しています」(ダイヤモンド社 宣伝プロモーション部)

 政府の自粛要請や専門家会議の見解を踏まえ、休校期間を延長する学校も増加。想定外の休みが続くなかで、これからますますタメになる児童書への需要は高まると考えられる。さらに、休校の発表を受けて、集英社と小学館は、自社が発行する漫画誌のバックナンバーを無料配信している。外出が難しい子どもたちに楽しみを提供する読者支援の取り組みだが、うまくいけば作品のファンが増える可能性も秘めており、思わぬ商機に恵まれたともいえる。

 これらの賑わいが、長引く不況にあえいできた出版業界にどう影響していくか。経済が大きなダメージを受けている最中、春休みを終える3月いっぱいまで、これらのヒットはまだまだ続くことだろう。
(河上いつ子)

提供元: コンフィデンス

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