Wakanaソロデビューから1年、自分の歌や声と向き合い手ごたえを感じられた2ndアルバム完成
声の表現の幅を増やし、それを生かせる曲を収録
Wakana昨年11月にリリースしたEPから今回のアルバムまでは繋がっていて、EPでのテーマは“magic hour”でした。夕日や空を描いた曲が中心だったんですが、今回のアルバムではもっと焦点を絞ってみたかったんです。たとえば恋に落ちる瞬間も“magic moment”だし、そうやっていろんな素敵な瞬間を音楽につなげられたら楽しいだろうなって。
「自分の気持ちを書いていいんだと思えたことも大きい」
Wakana呼吸、鼓動というのは生きている証だと思っていて。実はこの曲は(アルバムの最後に収録されている)『magic moment』ともつながっているんです。『magic moment』で旅に出て、いろんな場所を巡って、『breathing』で新しい土地を踏みしめるっていう。そういうつながりを感じてもらえたら嬉しいですね。
Wakana“生まれた日をお祝いする誕生日があるんだったら、出会えた日をお祝いする曲があってもいいよね”と思って。ライブの最後に“ありがとう”の一言だけでさよならしてしまうのが寂しくて、ならばそれを歌で表現したかったんですよね。出会えたこと、ライブに来てくれたこと、お互いに今日という日を迎えられたこと……音楽でつながって、一つになれるという曲ですね。そうやって自分の気持ちを書いていいんだと思えたことも大きいです。
“次はどの曲かな?”とワクワクしながら観られるライブ
WakanaもちろんこれからもKalafinaの曲、カバー曲なども歌っていきたいですが、自分のオリジナル曲を中心に構成できるようになったのはすごく大きくて。会場に来てくださる方にも、“次はどの曲かな?”とワクワクしながら観ていただけたら嬉しいです。去年から自分の歌や声と向き合ってきて、セカンドアルバムを作り上げたことで、かなり手応えを感じていて。そのなかで得たものをしっかり抱えながら、人から求めてもらえることも大事にしていきたいなと。その両方を一つにまとめることが、次の目標ですね。
取材・文/森朋之