『鬼滅の刃』イベントでも活躍 着物の既成イメージと戦う気鋭デザイナー「自由に楽しんで着るべき」
“着物警察”の存在も…着物にまつわる閉塞感を打ち壊すことも活動の指針
キサブロー氏本人は「私自身は着物警察には会ったことがない」と言うが、その存在は認識しているという。
「やはり親切で指摘している人が多いとは思うんですが……。私の実感としては、着物業界にはそんなにかたいことを言う人は少ないです。むしろ、私の活動を応援してくれる方がほとんど。おそらく、着物の伝統文化を正しく守っていかないといけない、このままでは収縮していくばかりの着物文化をなんとかしたい、と強く思っている年配の方々なのかなと思います」
「最近はアニメやロックバンドなどの影響で、着物と洋服をミックスして着る方も増えました。インスタでもカッコいいコーディネートをたくさん見ます。だけどまだメインストリームにはなっていない。インフルエンサー的な方が登場したら、一気に風潮も変わるような気がします。私が密かに期待しているのが、氷川きよしさん。近年は演歌とロックのボーダーを超えた活動をされていて、洋服もかなりブッ飛んだステキな着こなしをされています。だけど、着物となると、まだまだ演歌の世界観に閉じ込められているような……。着物でもぜひ“限界突破”していただきたい(笑)。そのために私がお役に立てることがあったら、こんなにうれしいことはないんですけれど」
(文/児玉澄子)
キサブロー
創業90年の仕立て屋「岩本和裁」の4代目キサブローは、着物業界の革新的存在であった初代・岩本喜三郎の名を受け継いだ気鋭の着物デザイナー。和洋のみならず性別のボーダーを越え、全ての人々を既成概念から解放することを目標に、ありのままの自分に寄り添うアウトフィットを提案するブランド<キサブロー>を展開中。
公式サイト:http://kisaburo.xyz/(外部サイト)
創業90年の仕立て屋「岩本和裁」の4代目キサブローは、着物業界の革新的存在であった初代・岩本喜三郎の名を受け継いだ気鋭の着物デザイナー。和洋のみならず性別のボーダーを越え、全ての人々を既成概念から解放することを目標に、ありのままの自分に寄り添うアウトフィットを提案するブランド<キサブロー>を展開中。
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