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「セクシー」と「カワイイ」の絶妙なバランスが光る声優、上坂すみれ写真集 スタイリスト佐野夏水「生涯・上坂すみれ推し」宣言の理由

いちばん近くにいる“トップオタ”、上坂さんの価値を最大化できるのは私だという強い思い

──言語化は難しいとは思いますが、上坂すみれさんの、いったい何がそれほど佐野さんのモチベーションを上げている要因なのでしょうか。

佐野夏水最初はシンプルにお仕事で出会って、かれこれ7年以上になりますが、様々な現場で何度もお会いして、一緒に過ごす時間が積み重なっていくうちに、少しずついろいろなことを伝えあいました。仕事として、スタイリストとして接するうち、彼女の外見的な素晴らしさだけではなく、その人間性、内面のような部分にも、どんどん魅力を感じていったのだと思います。

 一緒の時間の積み重ねはとても重要で、だからこそ簡単には崩れない信頼関係というか、そういうものが構築されていった。「生涯上坂すみれ推し」という宣言は数年前になりますが、当時、ライブの幕間用の映像として、私のリクエストで「食パンくわえて制服で走る上坂さん」、というものを作ってもらったんです。思えばその頃から、明確に私のなかで、上坂さんというのは「こんな服を着せたい」「あんなことに挑戦させたい」という、創作のためのイメージがどんどん湧いてくる、特別な存在になっていたのだと思います。私のミューズ。そういう思いを自覚したのが、「生涯・上坂すみれ推し」宣言につながっています。

──それは、プライベートでも仲良しな、いわゆるお友だち関係とも異なる感覚なのでしょうか。

佐野夏水上坂さんとは会う回数がとても多くて、意思疎通をする機会も多いんです。でもそれは、おそらく友情ではないんですよ。だって、完全なプライベートでは数える程度しかごはんへ行ったことがないくらいなんです。うまく表現できないけど、なんというか…おそれ多いなと思って、無意識に常に一定の距離をとる(笑)。

 撮影時のオフショット写真はパシャパシャ撮れるんですけど、自分とのツーショットなんて、とてもとても。多分、それがちょうどいい距離感なんだと思います。そもそも私も上坂さんも、簡単に他者に心を開くタイプではない、という要因もあるかも。でも、その距離感があったからこそ、今回『すみれいろ』という写真集が作れたということだと思います。
──写真集『すみれいろ』では、10数種以上のスタイリングパターンで、多彩な上坂さんの表情とポージングを収録。20代後半にある彼女の美しさをこれでもか、と展開しています

佐野夏水今回は、私が上坂さんに抱いていた願望、やりたいことを形にする企画でした。大まかには、私が彼女に着せたいもの、やってみたいこと、そういう骨組みになるアイデアをスタッフさんと共有して、チーム全体で肉づけして作っていった、というイメージです。

 チーム編成は理想的なものでした。ヘア&メイクの双木昭夫さんはCDジャケットや雑誌企画などでご一緒していた方で、ロリータに強いというか、女の子の儚い世界観を引き出すのがとてもお上手です。フォトグラファーの桑島智輝さんは、双木さんとの仕事での相性も抜群ですし、女性の美しさを引き出すことに定評のある方。お2人とも、上坂さんの様々な表情をすごくよく引き出し、捉えてくれる、とても才能ある方々で。それを、私のようなペーペーごときが、なんというか思いの丈をぶつけるという企画に快く応じてくださって。とても感謝しています。ロケを含めた撮影も、すごく良い雰囲気で、まるで家族旅行をしているような、終始どこかリラックスした感覚で。それでいて、みなさんがそれぞれ全力で良い仕事をする。上坂さん以外は、ほとんどみんな、彼女のお母さんや親戚の叔母さんたちのような、愛情あふれる現場でした。

提供元: コンフィデンス

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