乃木坂46、重圧と不安の涙を乗り越え上半期売上1位 相次ぐ卒業も「次世代の台頭で心配ない」

『MAQUIA』モデル抜擢も、低身長でコンプレックスも(与田祐希)

──では2019年上半期の乃木坂46の活動を振り返って、印象的な思い出をそれぞれお聞かせいただけますか?
与田 2月に行った『乃木坂46 7th YEAR BIRTHDAY LIVE』が思い出深いです。乃木坂46の楽曲を全曲披露したなかには3期生としては初めて歌う曲もあって、卒業された先輩方のポジションに入るプレッシャーは大きかったけれど、乃木坂46の一員なんだと改めて実感できたコンサートでした。最終日の西野七瀬さんの卒業コンサートでは、もう息が止まるくらい泣いてしまって──。間近で見せていただいた西野さんのカッコいい背中は、これからもずっと忘れないと思います。
 個人的にグッときたのは、シングル「Sing Out!」で2期生メンバーが過去最多の5人選抜に入ったことです。昨年末に4期生が新たに加入して、1〜4期生といろんなメンバーと活動できるのはうれしい一方で、同期はとても大切な存在だなと改めて感じられたシングルになりました。
齋藤 私は1月に台湾の台北アリーナでワンマンライブをさせていただいたことが印象深いです。もともと海外旅行が好きなんですが、ライブで行くのはぜんぜん感覚が違いました。現地の皆さん、熱い応援をしてくださる方が多かったんですけど、なかにはまだ知られていない楽曲もあることを知ることができ、まだまだやることがたくさんあることを実感できました。結成から7年経って初心に帰れるというのはとても貴重な機会で、これからもっと海外の方にも受け入れていただけるように頑張っていこうと改めて思いました。
桜井 京セラドーム大阪で行った『乃木坂46 7th YEAR BIRTHDAY LIVE』では、乃木坂46の歴史を振り返った4日間でもありました。結成当時は大阪でのライブ動員が少なく、(空席を隠すために)客席を布で覆ったりと、悔しい思いをしたこともありました。その当時を思うと信じられない数の方に来ていただけて、なかには「チケット取れなかったんだよ」と握手会で言ってくださる方もいました。今まさに変化していく乃木坂46にとってとても大事な時間を過ごせたコンサートでした。

──2019年上半期はメンバーのソロの活躍も目覚しいものがありました。与田さんはファッション誌『MAQUIA』「bis」のレギュラーモデルに抜擢されました。
与田 乃木坂46はモデルとして活躍しているメンバーが多いのですが、私は身長が低いことが弱点で──。
桜井 チャームポイントだよ。
与田 コンプレックスがあったので、モデルのお仕事ができるとはまったく想像していませんでした。だから最初は不安でしたが、努力して頑張っていきたいと思っています。撮影を何回かさせていただくなかで学ぶことも多く、もっと成長したいなと思うきっかけにもなりました。

──堀さんは映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』(6月28日公開)で初主演を務めています。
 初めての映画で主演をさせていただけるという意味でも、たくさんの挑戦がありました。なかでも乃木坂46という看板をひとまず置いて、1人の人間として全力でお芝居にぶつかったことは大きな経験になりました。撮影は昨年秋だったんですけど、半年経ってようやく皆さんに観ていただけるのは映画ならではというか、これからたくさんの感想を聞けるのがとても楽しみです。

共に歩んだ戦友たちの卒業を、今は受け入れられるようになった(桜井玲香)

──そうした個々の活躍も目立つなか、結成当初からキャプテンとして乃木坂46をけん引してきた桜井さん、今まさに新たな時代に突入しようとしているグループをどのように引っ張っていきたいと思っていますか?
桜井 初めてメンバーの卒業を経験したときはとてもダメージが大きくて──。共にいろんなことを共有してきた戦友が1人減るのは、とても重いことでした。でも、今は受け入れられるようになりました。メンバー1人ひとりのレベルもそうですが、やはり精神的な成長を実感できていることが大きいです。4期生も最初は私たちの前に出るだけでも緊張して声が震え、なかには大泣きしちゃうメンバーもいました。ライブや舞台でいろんな経験を積んで、グループに帰ってくるとレベルアップしている。それがとても頼もしいです。卒業というのは個々のタイミング的にもどうしても止められないことですが、それを補える子たちがどんどん育っているので、あまり心配をしていません。むしろこれからの乃木坂46が楽しみだなという気持ちで皆のことを見ています。

──では最後に2019年下半期の意気込みを、桜井さんお願いします。
桜井 7月からスタートする『真夏の全国ツアー2019』では、4期生も加わりさらにパワーアップしたステージをお見せしたいです。これからも期待に応えられるよう、感謝を忘れず、できれば下半期もランクインをさせていただけたらいいなという気持ちで頑張っていこうと思っています。

(文/児玉澄子 写真/草刈雅之)

提供元: コンフィデンス

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