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テレ東・五箇公貴P、テレビ東京が見据えるテレビの未来

VTuberテレビ進出で問われるテレビ側のリテラシー

──VTuberなら実写ではできないドラマも作れそうです。
五箇SFなどは本来、すごく親和性が高いと思います。セットや衣装にお金がかかる時代劇も、3DCGモデルさえ作れば低予算でできます。ちなみに本作の制作費は、1クールのアニメと比べても安価なんです。幅はありますが実写の深夜ドラマくらいの予算感で製作しています。

──テレビとVTuberは今後どのような関係になっていきますか?
五箇VTuberシーンがビジネスとして拡大していくためには、いかにマネタイズするチャンネルを持つかか?がカギだと思います。その点では、マスに訴求できるのが地上波テレビの役割なので、VTuberの方々にはその足がかりを提供し、マーケット拡大の一助を担えればと思っています。また、アニメよりも安価に作れるので、かつコンテンツの二次利用やキャストによるイベントなどといった、アニメの製作委員会ビジネスに代わる新たなビジネスモデルが生まれる可能性も感じています。

──お互いにメリットがある関係性を築いていけるということですね。
五箇ただ今はまだテレビ側のリテラシーが低くて、VTuberさんを異物として扱っているところがあります。バラエティなどへの出演もありますが、それこそ「本当は中の人がいるんでしょ」みたいにイジられたりすることが多い。たしかにそれが一般的な反応かもしれないけど、テレビ側がいかにそこを乗り越えて、VTuberの特性を活かして、視聴者にとっておもしろい、価値のある番組を作っていけるかが重要です。だからこそ僕は彼女たちを女優としてお迎えするドラマを作りたかったんです。今後、テレビにおけるVTuberの活躍の場は広がっていくでしょう。本作がその第一歩になるといいなと思っております。
(文/児玉澄子)

ドラマ25『四月一日さん家の』

物語の舞台は、三姉妹が暮らす一軒家“四月一日さん家”。生活のなかで起こる、ささいな出来事や思わぬ事件を描き、リアリティあふれる三姉妹の会話から、笑いに満ちたハートウォーミングな日常を映し出す。
テレビ東京 4月19日(金)スタート
毎週金曜深夜0時52分〜
【公式サイト】(外部サイト)
(C)「四月一日さん家の」製作委員会

提供元: コンフィデンス

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