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光石研が語る、自分とは似ていない“渋井直人” 遊べる現場が作り出した好調ドラマ

“おじさんを愛でる”風潮に「そんなことありえない(笑)」

 1月期は『バイプレイヤーズ』仲間の遠藤憲一も『さすらい温泉 遠藤憲一』(TX系)で主演。『メゾン・ド・ポリス』(TBS系)や『私のおじさん〜WATAOJI〜』(TX系)なども含めて、とくにおじさんが活躍するドラマが多い。近年では「バイプレイヤーブーム」に端を発した、女性層の“おじさんを愛でる”風潮があるが、その重要な一角を担う役者として、そんな世の中の温度をどう感じているのだろうか。

「おじさん、可愛いですか!?そんなことありえないです(笑)。僕は基本的に疑ってかかるほうですから、『騙されんぞ』という気持ちでいます。だって、おじさん同士なんて、集まってもご飯か病気の話しかしないですから(笑)」

 そして、意外にも本作が連ドラ単独初主演となった光石に「番手」に対するこだわりを聞くと、その答えは地に足のついたものだった。
「主演は本当に嬉しかったです。撮影前は、自分で大丈夫かという不安もあったんですが、始まってみると出番が多いことが何より楽しいですね。若い頃はできるだけ上の番手を目指していたところもありますが、今はそれより、どれだけ現場でスタッフのみんなと良い意味で遊べるか。良いモノを作るために、どんな時間を過ごすかということが重要です」

 出演作がひっきりなしで続くなか、作品選びのポイントについては、「なるべく偏らないように、ふり幅のある仕事をすること」と語りつつ、「基本的にいただいたオファーは断らない。全部応えていきたい」と、どこまでも謙虚で真面目なベテラン俳優の存在感をにじませた。
(文/田幸和歌子)

提供元: コンフィデンス

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