【upcoming】3/5付週間CDランキング、『コンフィデンス』編集部ピックアップ6作

 最新3/5付オリコン週間ランキングから、TOP20位圏内には入らなかったものの、CDセールスやデジタル配信で注目すべきチャートアクションを見せた作品を、週刊エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』編集部のメンバー6名が各目線でピックアップ。これから注目すべきアーティスト、話題作の動向を紹介する。

SELLOUT「Rainy Days」/シングル20位

ダンス&ボーカル・SELLOUT、精力的な活動でTOP20入り
 数多くのライブやイベントに精力的に出演しながら、インディーズからCDリリース。地に足をつけた音楽活動でファンを着実に広げている男性5人組ダンス&ボーカルグループ・SELLOUT のシングル「RainyDays」が、週間シングルランキングTOP20入りを果たした。ボーカル、ラップを含め5人それぞれの声が重なり合うようにつながる楽曲の世界観が強い引力になっている彼ら。メンバーのLikiが作詞作曲を手がける幅広いジャンルの楽曲のなかには、迫力のダンスパフォーマンスに圧倒させられるレパートリーも。未知の可能性を感じる、この先の成長が楽しみなグループ。

saya「The Girls Are Alright!」/シングル39位

ボーカル・sayaに注目集まる、爽やかな青春ソング
 sayaのシングル「The Girls Are Alright!」が39位にランクインした。南極を目指して観測船で旅する高校生を描いた青春アニメ『宇宙よりも遠い場所』のOP 曲で、好奇心いっぱいの主人公の心境やこれから始まる冒険の胸の高鳴りを、ピアノとストリングスを中心としたポジティブなサウンドで爽やかに聴かせる。sayaの透き通るような声質とも相性ぴったりで、SNSでは彼女への関心も高まっているようだ。作詞、作曲、編曲はクラムボンのミトが担当。くるりなどの作品に参加したチェリストの徳澤青弦ら、豪華制作陣にも注目してほしい。

西沢幸奏「LOVE MEN HOLIC」/シングル48位

恋愛中毒とラーメン中毒かけ合わせのアイデアが絶妙
「第1回フライングドッグオーディション」グランプリ。15年にアニメ『艦隊これくしょん―艦これ―』エンディングテーマでデビューした西沢幸奏が、5枚目のシングルをリリースし、48位に初登場した。この曲、デジタルシングル(単曲)でも28位にランクインしており、ダウンロード数4387は彼女にとって、デビュー曲を除く過去のシングル初週セールスとほぼ同じ数。ファンがデジタルに移行していることを伺わせる結果だ。さらにこの曲、「蒙古タンメン中本」とのコラボが実現。“ MEN =麺”にひっかけた歌詞が実に楽しい、新境地を切り開いた1曲になっている。

Rei「FLY」/シングル52位

ギタリストとしても注目のRei、音楽+映像で魅力を発揮
 シンガー・ソングライターでギタリストの肩書きも持つReiのシングル「FLY」が52位に初登場した。4歳からクラシックギターをはじめ、5歳でブルースに出会うなど、幼少の頃に触れたさまざまな音楽体験から、いつしか独自の音楽作りをスタート。ジャンルレスなメロディと高音までしっかり響く歌声、そして卓越したギタープレイが、彼女ならではの楽曲の世界観を作り上げている。本作には、4曲の新曲に加え約25分のMUSIC FILM(DVD)も付属。毎回、MVやアートワークにも強いこだわりを見せる彼女の魅力を存分に味わうことができそうだ。

松室政哉『きっと愛は不公平』/アルバム49位

オーガスタの気鋭の新人、松室政哉2nd EPがTOP50入り
 シンガー・ソングライター、松室政哉の2nd EP『きっと愛は不公平』が49位に初登場。17年11月発売の前作『毎秒、君に恋してる』(17年11/13 付、30位)に続き、2作連続でTOP50入りした。松室はオフィスオーガスタ所属。そのスタイル・世界観はプロダクションの系譜を強く感じさせるものの、そこに彼独自の春風のようなポップさが重なるのが魅力。失恋の悲しみや苦悩を描いた表題曲は聴くほどに胸に迫るが、それでいて“後味”が良い。すでに全国各地のラジオ局50局以上でパワープレイを獲得しており、その才能は着実に“発見”されはじめている。

當山みれい「Dear My Boo」/デジタルシングル(単曲)20位

清水翔太の楽曲を女子目線でカバーし話題のシンガー
 本格派R&Bシンガーとして、デビュー当初より注目を集めている當山みれいの先行配信シングル「Dear My Boo」(3月7日発売)が、週間デジタルシングル(単曲)ランキングで20位にランクインした。本作は、サブスクリプションを中心に人気を得ている清水翔太の「My Boo」を、女子目線のアンサーソングとしてカバー。MVは、若干21歳の新進気鋭の映像監督・Spikey Johnが手がけ、女優の田中真琴が出演している。當山は、2月20日より開催の清水のデビュー10周年ライブに、オープニングアクトとして出演。同曲を通してさらなる飛躍が期待される。
(『コンフィデンス』 18年3月5日号掲載)

提供元: コンフィデンス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索