HYUKOH(ヒョゴ)、自然体のシティロックで赤坂BLITZが大盛況

 ワールドツアーを敢行中の韓国バンド・HYUKOH(ヒョゴ)が10月5日、日本4都市ツアー『‘tour’ 2017 in Japan』東京公演を赤坂BLITZで開催した。前売り券は完売となっていたこの日の会場は、開演時には超満員となり、日本語と韓国語が入り混じった歓声が飛び交う。韓国ではすでに若年層から大人気の彼らだが、昨今のシティロック・ムーブメントとともに、日本でもファン層を拡大しているようだ。

「TOKYO INN」という曲があるくらい東京が好きです!

 バンド機材と照明のみのシンプルなステージにさっそうと現れた4人は、「Tokyo Inn」からスタート。イントロのギターリフで大歓声が湧き上がるなか、心地よさそうに歌声を響かせていく。続く「Comes and Goes」との2曲で、あっという間に観客を自分たちの音楽世界に引き込んだ。

 アップテンポの3曲目「Leather Jacket」が終わったところで、最初のMC。すっかりおなじみになったカンペを見ながらの日本語の棒読み挨拶には、笑い声が上がりながらも会場中が温かい空気につつまれる。オ・ヒョク(Vo/G)の「東京がタイトルの曲があるくらい、本当に東京が好きです」という言葉には、大きな拍手が湧き上がった。
 その後もアルバム『23』の曲を中心にライブは進み、会場中が彼らの曲に酔いしれるなか、曲の間に観客から自然に韓国語のバースデーソングの合唱が起きる場面があった。この日は、オ・ヒョクの誕生日。ファンの温かい気持ちが伝わる歌声を聞きながら、照れるオ・ヒョクはスマホで客席を撮影。笑みを浮かべながら、恥ずかしそうに感謝の言葉を述べた。

誕生日ライブにサプライズ・バースデーケーキも

 そんな和やかな空気に包まれるなか、いつも通りのステージパフォーマンスで自分たちが信じる音楽を奏でる彼らは、アンコールを含む全19曲を披露。クールでかざることなく、常に自然体。楽曲をまっすぐに届けたいという真摯な想いがそのまま伝わってくるライブだった。
 本編の最後にオ・ヒョクは「全国ツアー中で、世界30ヶ所を回っていますが、東京は今までのライブで一番大きい会場です。みなさんのおかげで成功しました」とよろこんだ。そして、アンコールは「Hooka」「Wi Ing Wi Ing」「Surf boy」で締めくくり、盛り上がるファンに向けて「またすぐに会いに来ます!」とうれしい言葉を残してライブの幕を閉じた。

提供元: コンフィデンス

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